ツイてるカノジョ

ツイてるカノジョ

『ツイてるカノジョ』は、雑破業氏が原作を、藤真拓哉氏が作画を手がけた漫画作品です。富士見書房の「月刊ドラゴンエイジ」にて2004年9月号から2005年7月号まで連載され、単行本は全2巻で刊行されました。また、台湾の国際角川書店によって翻訳版『靈異情人』も出版されています。

物語は、主人公である矢薙詠太郎と、彼の幼馴染である音川七弦の関係を中心に展開する恋愛劇です。そこに、霊能力を持つ風間水織が加わり、少し変わった三角関係が繰り広げられます。

登場人物

矢薙詠太郎（やなぎ えいたろう）
本作の主人公。ごく普通の男子高校生です。

音川七弦（おとかわ なつる）
詠太郎の幼馴染。彼に対して特別な感情を抱いていますが、なかなか関係を進展させられずにいます。

風間水織（かざま みおり）
詠太郎のクラスメイト。強い霊能力を持っており、未来を予知したり、魂を憑依させたりすることができます。彼女の能力が、物語に不思議な要素を加えています。

あらすじ

幼馴染である矢薙詠太郎と音川七弦は、長年友達以上恋人未満の関係が続いていました。七弦はそんな状況を打破しようと、ある日おまじないを込めてキーホルダーを身につけ、詠太郎と出かけます。しかし、その大事なキーホルダーを遊んでいる最中に失くしてしまうのです。

必死に探すもキーホルダーは見つからず、詠太郎は諦めるように言いますが、七弦は納得できません。そのことがきっかけで二人は喧嘩別れしてしまいます。その後も一人でキーホルダーを探し続けた七弦でしたが、不幸にも交通事故に遭い、命を落としてしまいます。

七弦を失い、深い悲しみに暮れる詠太郎。そんな彼の前に、突然クラスメイトの風間水織が現れ、「詠太郎ちゃん」と呼びながら抱きついてきます。実は、七弦は未練を残したまま亡くなったため、水織の体に憑依して現れたのでした。七弦を失った詠太郎と、七弦が憑依した水織。この奇妙な状況から、物語は新たな展開を見せていきます。

書誌情報

日本語版

1巻：ISBN 4047123919
2巻：ISBN 4047124222

中国語版

1巻：2005年10月27日初版第1刷発行、ISBN 986-718-962-0
2巻：2006年1月22日初版第1刷発行、ISBN 986-174-010-4

外部リンク

雑破業公式サイト
藤真拓哉公式サイト - ウェイバックマシン