ツネイシスタジアム

ツネイシスタジアム

ツネイシスタジアムは広島県福山市藤江町に位置する野球場で、レジャー施設「みろくの里」の一部として運営されています。以前は「みろくの里神勝寺球場」として知られており、この名前は敷地内にある神勝寺という寺から取られています。ツネイシスタジアムは、運営主体であるツネイシLRによって管理されており、特に野球の現場として注目されています。

歴史的背景

この球場は1979年から1992年まで広島東洋カープの二軍の本拠地として非常に重要な役割を果たしていました。ここではウエスタン・リーグの公式戦が行われ、地域の野球ファンに親しまれてきました。しかし、選手たちの移動にかかる負担が大きくなり、試合の開催数は徐々に減少していきました。最終的には1995年にウエスタン・リーグの公式戦は終了し、その後の使用頻度も少なくなりました。

また、昭和末期には阪急ブレーブスが秋季キャンプに利用するなど、プロ野球の活動拠点としても知られた時期がありました。2011年には球場名が変更され、フルカラーLED電光掲示板が新たに導入され、現代的な設備が整えられました。現在、ツネイシスタジアムは「ツネイシブルーパイレーツ」という社会人野球チームのホームグラウンドとして利用されていますが、今後一般の利用は難しい状況です。

施設の概要

ツネイシスタジアムの特徴として、両翼は93m、中堅は121mと設計されており、内野は土、外野は天然芝が敷かれています。収容人数は1,000人と比較的小規模ですが、観客が近くで選手のプレーを楽しめる環境が提供されています。

施設内には、ネット裏管理棟とダッグアウトの間にテーブル席や個別座席、内野スタンドにはベンチ席が設営されています。内野スタンドの床は、広島の二軍本拠地として使用されていた頃のままの板張りで、当時の面影を残しています。照明設備は2017年から一塁側と三塁側に設置され、試合の開催も安定しています。

さらに、ネット裏には室内練習場があり、選手のトレーニングに適した環境が整っています。球場内には男子トイレ、球場外には女子トイレが設置されており、観客への配慮もなされています。

アクセスと交通手段

ツネイシスタジアムへのアクセスは非常に良好です。福山東インターチェンジからは車で約40分、福山西インターチェンジからは約20分の距離です。また、公共交通機関を利用する場合は、JR福山駅からみろくの里行きのバスに乗り、「みろくの里」バス停で下車し、そこから徒歩約10分の位置にあります。JR松永駅からも同様にアクセス可能です。

このように、ツネイシスタジアムは地域の野球文化を支える重要な施設であり、今後もその役割が期待されています。

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