ツラギ島

ツラギ島は、ソロモン諸島中央州に位置する、面積約2平方キロ[[メートル]]の小さな島です。フロリダ島の南に浮かび、同名の町が州都として栄えています。2019年の国勢調査によると、人口は約1431人です。

1568年、スペインの探検家アルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラがツラギ島を発見したとされています。その後、1896年から1942年までは、ソロモン諸島保護国の首都として機能していました。現在も中央州の州都として重要な役割を担っています。

ツラギ島は、第二次世界大戦の激戦地として知られています。1942年5月3日、日本軍がツラギ島を占領しました。翌5月4日には、アメリカ軍の空母ヨークタウンからの攻撃を受けました。そして8月7日、アメリカ軍がツラギ島を奪還しました。

島周辺の海域には、日本海軍の艦船や航空機を含む、数多くの戦没艦船や機体が沈んでいます。これらの戦争の遺物は、現在、スキューバダイビング愛好家にとって魅力的な水中遺跡として人気を集めています。特に、フロリダ島沖合に沈む日本海軍駆逐艦『菊月』は、有名なダイビングスポットとなっています。

近年、ツラギ島は、中国企業との賃貸契約問題で国際的な注目を集めました。2019年9月、中央州政府は中国国営企業である中国森田企業集団と、ツラギ島の全島を賃貸する契約を締結しました。この契約は、ソロモン諸島が台湾との断交後、中国と国交を樹立した時期と重なったことから、中国による海洋進出の拠点化につながる可能性があると懸念されました。しかし、同年10月25日、ソロモン諸島政府の法務長官は、この賃貸契約が違法であるとして、契約の破棄を宣言しました。

ツラギ島の歴史は、スペインによる発見、イギリスによる保護領支配、そして第二次世界大戦での激戦、そして近年の中国企業との契約問題など、様々な出来事が複雑に絡み合い、その小さな島に大きな歴史的意義を与えています。現在も、その歴史的背景と豊かな自然環境から、多くの観光客や研究者を引きつけています。今後、ツラギ島がどのような発展を遂げるのか注目されます。

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