ツンツン節だよ全員集合!!

『ツンツン節だよ全員集合!!』

『ツンツン節だよ全員集合!!』は、1971年に公開されたザ・ドリフターズの映画であり、同グループの「全員集合シリーズ」の第7作にあたります。併映には『コント55号とミーコの絶体絶命』があり、大きな注目を集めました。この作品の特筆すべき点は、ドリフのヒット曲をタイトルに取り入れるスタイルが見られる最後の作品であるということです。マドンナ役には倍賞美津子が起用され、彼女は『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』以来の出演です。この映画では、新たなキャストも登場しており、次回作『男はつらいよ』シリーズとの併映が始まる前の貴重な作品となっています。

ストーリー

物語は手配師・碇田長吉を中心に展開します。彼は小学校時代からの友人、セントラル移動食品の社長・関新作の依頼を受け、故郷である日蔭村へと人買いに出かけます。この旅の中で、長吉は虐げられているヒデオや、山中で動物のように暮らしている忠次と風太、工作を見つけて東京に連れて行くこととなります。

しかし、セントラル移動食品の実態は苦しい状況にあり、廃業寸前の屋台引き会社として営まれていました。忠次らはまるで奴隷のように働かされ、長吉と新作はマダムと出会うためにバーに通う日々を送っていました。しかし、新作は実は金融ゴロ・熊井寅吉に250万円の借金を抱えており、その返済を迫られている窮地にあることが発覚します。新作が妹の美代を差し出さないことで、業を煮やした寅吉はついにブルドーザーを連れ、セントラル移動食品を破壊しようと襲いかかります。

スタッフ

本作の監督は渡邊祐介が務め、脚本は田坂啓と彼自身が担当しています。音楽には萩原哲晶が起用されており、映像の美術は森田郷平が手掛けています。その他にも、編集や照明、録音など、多様なスタッフが結集した作品です。

キャスト

主演は碇田長吉役にいかりや長介、荒井忠次役に荒井注、高木風太役に高木ブーが名を連ねています。また、倍賞美津子が関美代の役を演じ、その存在感を発揮しています。他にも多彩なキャストが登場し、賑やかで笑いの絶えない物語を織り成しています。

主題歌・挿入歌

本作の主題歌には「ドリフのツンツン節」が用意されており、歌詞はなかにし礼が担当しています。また、挿入歌「ほんとにほんとにご苦労さん」も取り入れられており、映画をさらに盛り上げる要素になっています。

トリビア

熊井豹太というキャラクターは、三島事件を引き起こした楯の会をオマージュした設定になっています。このように、本作には様々な背景が含まれており、観客に多くの要素を提供しています。

『ツンツン節だよ全員集合!!』はザ・ドリフターズの魅力がふんだんに詰まった作品であり、特に彼らのファンにとっては必見の一作です。

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