ツヴァイゲルト

ツヴァイゲルト：オーストリアを代表する赤ワイン用ブドウ品種

ツヴァイゲルトは、1922年にオーストリアのクロスターノイブルクでフリッツ・ツヴァイゲルトによって開発された赤ワイン用のブドウ品種です。サン・ローランとブラウフレンキッシュを交配して生まれました。

特徴

ツヴァイゲルトは、比較的栽培が容易で、寒さにも強いため、様々な地域で栽培されています。果実は中程度の大きさで、濃い紫色をしています。ワインは、一般的に、フレッシュな果実味と柔らかなタンニンが特徴で、若いうちから楽しめます。また、熟成させることで、より複雑な風味を出すことも可能です。

栽培地域

ツヴァイゲルトは、オーストリアで最も広く栽培されている赤ブドウ品種であり、2008年には6,512ヘクタールに達しました。オーストリア以外では、ハンガリー、チェコ（ツヴァイゲルトレーベとして知られる）、スロバキアなどで栽培されています。近年では、カナダ（オンタリオ州ナイアガラ半島、ブリティッシュコロンビア州）、ベルギー、ポーランド、アメリカ（ワシントン州）などでも栽培が始まっています。

日本での栽培

日本でもツヴァイゲルトは栽培されており、2016年の国税庁統計によると、243トンの収穫量がありました。これは、全ワイン用ブドウ品種生産量の1.1%を占め、赤ワイン用の全赤ブドウ品種の中で第10位の生産量です。特に北海道での生産が多く、道内での赤ブドウ品種では第2位の生産量を誇ります。

別名

ツヴァイゲルトは、ロートブルガー、ツヴァイゲルトレーベ、ブラウアー・ツヴァイゲルトなどの別名でも呼ばれています。

ワインとしてのツヴァイゲルト

ツヴァイゲルトから造られるワインは、その多様性が魅力です。フレッシュでフルーティーなライトボディのワインから、凝縮感のあるミディアムボディのワインまで、様々なスタイルがあります。また、樽熟成を行うことで、スパイシーなニュアンスや複雑味が増し、より深みのある味わいになります。

料理との相性も幅広く、ローストした肉料理、煮込み料理、チーズなどによく合います。また、和食との相性も良く、焼き鳥や豚の角煮などとも楽しめます。

まとめ

ツヴァイゲルトは、オーストリアを代表する赤ワイン用ブドウ品種であり、その栽培は世界中に広がっています。日本でも栽培されており、様々なスタイルのワインが造られています。ぜひ一度、ツヴァイゲルトのワインを味わってみてください。

関連項目

ブラウブルガー - フリッツ・ツヴァイゲルトによって翌年開発された赤ブドウ
ワイン用ブドウ品種の一覧

もう一度検索