ツール・ド・熊野

ツール・ド・熊野（Tour de Kumano）は、和歌山県を舞台に開催される自転車ロードレースのステージレース大会です。世界遺産に登録されている熊野古道周辺を舞台とし、例年5月下旬から6月上旬にかけて3〜4日間にわたり開催されます。2008年からはUCIアジアツアー2.2に指定されており、国際的な注目を集めています。

大会の概要

1999年に『3DAY ROAD 熊野』としてスタートし、その後、運営団体名変更を経て現在に至ります。2008年の大会では、熊野川の支流である赤木川、熊野山道、太地をそれぞれ舞台にステージが展開されました。2009年からは個人タイムトライアルが初日に組み込まれ、4日間開催となりました。2024年は古座川国際ロードレースの中止を受け、開催時期が早まりました。

2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催が見送られましたが、2022年以降は3日間のステージレースとして再開されています。（2023年は悪天候でキャンセルとなった古座川国際ロードレース2023と2日間のツール・ド・熊野2023を合わせて「熊野INTERNATIONAL ROAD RACE フェスタ」として3日間の開催予定でした。）
2024年大会の第1ステージは古座川を舞台とした周回コースで行われました。

2025年からは、和歌山市、印南町、白浜町を加えた計6日間のステージレースとして、さらに規模を拡大して開催される予定です。

コースの特徴

ツール・ド・熊野のコースは、熊野古道の自然豊かな地形を生かした、変化に富んだレイアウトが特徴です。山岳ステージでは急勾配の坂道が選手たちを苦しめ、平坦ステージでは集団スプリントによる激しい争いが繰り広げられます。美しい景色の中を駆け抜けるコースは、選手だけでなく観客も魅了します。

近年の動向

近年では、アジア各国の強豪チームや選手が多数参加するようになり、レースのレベルは年々向上しています。日本人選手の活躍も目覚ましく、優勝争いに絡むケースも増えてきました。ツール・ド・熊野は、アジアの自転車ロードレース界における重要なイベントとしての地位を確立しつつあります。

歴代優勝者

歴代の優勝者リストは公式ウェブサイトなどで確認できます。過去のレース結果を振り返ることで、大会の歴史や各選手の活躍を知ることができます。

今後の展望

2025年からは6日間のステージレースとして開催されることが決定しており、大会の規模はさらに拡大します。和歌山県全体を舞台に、より多くの観客を魅了する大会となることが期待されます。ツール・ド・熊野は、地域振興にも貢献する重要なイベントとして、今後ますます発展していくことでしょう。

外部リンク
公式サイト

注記
大会の開催日程やコースは、年度によって変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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