ティタノマキア (プラモデル)

ティタノマキアは、マルチクリエイターNAOKI氏が模型発信を核に展開するオリジナルコンテンツです。グッドスマイルカンパニーのMODEROIDからは1/48スケールのロボットプラモデル「リーパー」「グリムリーパー」が、壽屋からは1/12スケールの強化スーツ「エグゾスケルトン」とその着用者たる男女キャラクタープラモデルが、SO-TAからは異形生命体「クリプテッド」がカプセルトイ・ボックストイとして立体化されています。

物語の舞台は、約600年前に発生した隕石災害「審判の季節」によって人類が激減し、世界の秩序が崩壊した地球です。この大災害による激しい地殻変動から復興後、各地の国家は覇権を争う戦国時代へ突入します。強大なフェイエトール帝国が勢力を拡大する一方、これに対抗すべく主要国によってワイズ連邦が結成され、世界は二大勢力による緊張状態が続きました。

この均衡が破られたのは、化石燃料の枯渇という問題でした。そんな中、隕石群の中から発見された未知の「ラウズ鉱石」と、そこから精製される高効率・安全な新エネルギー「ラウジール」が脚光を浴び、その利権を巡る争いが激化します。しかし、ラウジールの主要な採掘場からは、ラウズ鉱石を食べる謎の珪素生物「クリプテッド」が出現。クリプテッドは有毒な瘴気を放ち、採掘者への新たな脅威、そして第三勢力となります。

クリプテッドの脅威に対抗するため、厚い装甲を備えた人型重機の開発が急務となりました。永世中立国であり高技術力を持つキャスレーン共和国が採掘用重機「レコンビネーター」を開発。これはラウジールを燃料とし、現場のニーズに応じたモジュール交換が容易な汎用機でした。現場からのクリプテッド防衛用攻撃モジュールへの要望に応じ、レコンビネーターを兵器転用したプラットフォームが開発され、ワイズ連邦軍の小型機「リーパー」と大型機「グリムリーパー」といった主力兵器へと繋がります。一方、フェイエトール帝国では、戦闘力強化のため強化外骨格スーツ「エグゾスケルトン」の開発が進められ、体内に埋め込むナノチップによる「リンゲージシステム」を介して超人的兵士「バルムンク」が生み出されます。またこの技術応用で自立式サイバネティックボディ「DOLL」も開発されました。

開発元であるキャスレーン共和国は、国内の政治的変動を経て軍需産業国家「キャスレリア」へと変貌します。キャスレリアからの供給により、エグゾスケルトン、リーパー、グリムリーパーといった共通規格の兵器は、帝国、連邦、そして他の国家にも広く普及。これを追う形で後発メーカーも多数参入し、それぞれの新型機開発が進みました。これらの兵器は正規軍だけでなく、民間軍事企業、独立傭兵、さらには一部の一般人にまで使用が広がり、混迷を極める戦場の主役となっています。

『ティタノマキア』は、苛烈な終末世界における生存競争と、そこで生まれる多様なメカニズムを描き出し、特に模型を通じてその世界観を具体的に提示するオリジナルコンテンツと言えるでしょう。

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