ティム・ロビンス (Tim Robbins)
ティム・ロビンスは、
1958年10月16日にアメリカの
カリフォルニア州ウエストコビナで生まれた著名な
俳優および
映画監督です。彼は、独特の童顔と195センチの高身長という特徴を持ち、日本では特に『
ショーシャンクの空に』の主演として広く知られています。また、
映画『
ミスティック・リバー』ではアカデミー助演男優賞を受賞し、その演技力が高く評価されています。
経歴
ロビンスは
カリフォルニア州で成長し、子供時代には
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに家族と共に引っ越しました。彼の父親はミュージシャン、母親は女優であり、幼少期から演技に触れる環境に恵まれていました。12歳から演劇に興味を持ち始め、
ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校で演劇を学んだ後、UCLAのフィルム・スクールでもさらに知識を深めました。1981年には、
ロサンゼルスに劇団「アクターズ・ギャング」を設立し、演劇活動に専念しました。
彼の
映画キャリアは1984年にスタートし、小規模な役から始まりましたが、1988年の
映画『
さよならゲーム』でのマイナーリーグの投手役で注目を浴びます。この作品で出会ったのが、後のパートナーであるスーザン・サランドンです。ロビンスは1992年にロバート・アルトマンの『
ザ・プレイヤー』で主演を務めると共に、同年には自身にとって初めての監督作品『ボブ★ロバーツ』を完成させました。
1995年には、死刑制度をテーマにした作品『デッドマン・ウォーキング』を監督し、これが彼の名声をさらに高める作品となりました。この
映画では自身もオスカーにノミネートされ、主演を務めたサランドンもアカデミー主演女優賞を獲得しました。
2003年には『
ミスティック・リバー』でアカデミー助演男優賞を受賞し、ゴールデングローブ賞やSAG(スクリーン・アクターズ・ギルド)賞も受賞するなど、彼の演技は多大な評価を受けています。
その他の活動
俳優としての活動に加えて、ロビンスは音楽にも取り組んでおり、2011年にはアルバム『TIM ROBBINS & THE ROGUES GALLERY BAND』をリリースしました。このように、彼は
俳優の枠を超え、音楽家としても活動の場を広げています。
私生活
ロビンスは、政治的な声を上げることで知られる人物でもあります。「死刑制度反対」や「
イラク戦争反対」といった問題について積極的に意見を述べており、2007年には
イラク戦争に対するデモに参加しました。このため、影響を受けた側面もあり、
映画『
ミスティック・リバー』のメイキング映像では、公開後に彼が経験した困難について語っています。
サランドンとの間に2人の息子をもうけ、共に
ニューヨークで生活していましたが、2009年にパートナーシップは解消されました。
来日
ロビンスは、
2000年8月に自身の監督作品『クレイドル・ウィル・ロック』のプロモーションのため、当時のパートナーであったサランドンと共に来日しました。この訪問時には帝国ホテルで記者会見を行いました。また、2011年
8月には自身のバンドを率いて日本を訪れ、ブルーノート東京でライブを行っています。
主な出演作品
ロビンスは
映画やテレビに多くの作品で出演しており、監督や製作も手掛けてきました。演技と演出の両方で、その才能を高く評価されている彼は、現在もアメリカのエンターテインメント界で影響力を持つ人物として注目されています。