ティメア・バシンスキー

ティメア・バシンスキーのプロフィール

ティメア・バシンスキー（Timea Bacsinszky）は、1989年6月8日にスイスのローザンヌで生まれた女子プロテニス選手です。身長170cm、体重62kgの彼女は右利きで、特にバックハンドストロークは両手打ちが特徴です。バシンスキーはWTAツアーでシングルス4勝、ダブルス5勝を収め、シングルスの最高ランキングは9位、ダブルスでは36位に達しました。彼女は2015年と2017年に全仏オープンでベスト4に進出した実績があります。

テニスキャリアの始まり

バシンスキーは3歳からテニスを始め、2004年にはプロの世界に足を踏み入れました。彼女は早い段階から才能を示し、2007年の全仏オープンで予選を勝ち上がり、初出場しましたが、その時はフランチェスカ・スキアボーネに敗れ、2回戦で姿を消しました。2008年にはアントワープ大会でツアー初のベスト4に進出し、その準決勝で当時世界ランキング1位のジュスティーヌ・エナンに敗れましたが、第1セットを取るほどの健闘を見せました。同年、北京五輪にも出場しましたが、1回戦でビーナス・ウィリアムズに敗退しました。しかし、全米オープンではディナラ・サフィナに勝ち、3回戦まで進出しました。

プロとしての成長

2009年のBGLルクセンブルク・オープンで初めての決勝進出を果たし、ザビーネ・リシキを破ってツアー初優勝を経験しました。2010年にはタチアナ・ガルビンとダブルスを組み、3勝を挙げましたが、左足首の故障に悩まされ、2011年から1年間のブランクを余儀なくされました。2014年の後半から復活を感じさせるようになり、武漢大会では当時の世界4位マリア・シャラポワを破る快挙を成し遂げました。

全仏オープンでの成功

2015年には深圳オープンで4年半ぶりの決勝に進出しましたが、シモナ・ハレプに敗れました。その後、アビエルト・メキシコ・テルセルとモンテレイ・オープンで連続優勝を成し遂げ、全仏オープンでは第23シードから準決勝まで進出しました。この年の10月にはWTAランキングで10位に達し、最も上達した選手賞を受賞するなど、彼女のキャリアのピークを迎えました。2016年のリオ五輪では、シングルスで初戦敗退となったものの、マルチナ・ヒンギスとダブルスで決勝進出し、銀メダルを獲得しました。

引退までの道のり

2017年の全仏オープンでも再びベスト4に進出しましたが、準決勝で優勝したエレナ・オスタペンコに敗戦。2019年の韓国オープンが彼女の最後の出場となり、2021年7月に現役引退を正式に発表しました。彼女のキャリアは、多くの感動的な試合やチャレンジで満ちています。バシンスキーは女子テニス界において重要な存在であり、今後もその影響力を持ち続けることでしょう。

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