ティモ・ヴェルナー

ティモ・ヴェルナー：電光石火のストライカー

ティモ・ヴェルナー（Timo Werner）は、1996年3月6日生まれ、ドイツ・シュトゥットガルト出身のプロサッカー選手です。現在はプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCに所属し、ドイツ代表としても活躍する、ポジションFWの選手です。

クラブキャリア

シュトゥットガルト時代

ヴェルナーは、2002年からVfBシュトゥットガルトのユースチームで育ち、2013年にトップチームへ昇格。2013年8月1日のUEFAヨーロッパリーグ、PFCボテフ・プロヴディフ戦でプロデビューを果たし、17歳4ヶ月25日という若さでクラブの最年少出場記録を更新しました。同年8月17日のバイエル・レバークーゼン戦でリーグ戦に初出場、アイントラハト・フランクフルト戦で初ゴールを記録しました。

RBライプツィヒ時代

2016年6月、シュトゥットガルトの2部降格に伴い、ヴェルナーは1部昇格を果たしたRBライプツィヒへ移籍。2020年までの4年契約を結びました。ここでは、ブンデスリーガでオーバメヤンやレヴァンドフスキに次ぐ4位の21得点を記録するなど、その才能を開花させました。2019年8月30日、ボルシアMG戦ではブンデスリーガ初のハットトリックを達成。2020年5月24日のマインツ戦でもハットトリックを達成し、1シーズンで2度のハットトリックを同一チームから記録する選手となりました。2020年6月18日、チェルシーFCへの移籍が決定しました。

チェルシー時代

2020年6月18日、チェルシーFCはヴェルナーの加入を発表。背番号はライプツィヒ時代と同じ、そしてチェルシーのレジェンドであるドログバと同じ「11」に決定しました。プレミアリーグ第5節、サウサンプトン戦でプレミアリーグ初ゴールを含む2得点をマーク。UEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのレアル・マドリード戦では重要なゴールを決め、チームを決勝へと導きました。決勝のマンチェスター・シティ戦にも先発出場し、チームは1-0で勝利、優勝を果たしました。公式戦通算51試合12ゴール15アシストと貢献しましたが、決定機を逃す場面も多く、批判も浴びました。しかし、トゥヘル監督の就任後、プレースタイルに改善が見られ、ライプツィヒ時代のような活躍を見せるようになり、2021年10月2日のサウサンプトンFC戦で2021-22シーズンのリーグ戦初ゴールを記録。2022年4月9日のサウサンプトン戦では2ゴールを挙げ、チームの6-0での勝利に貢献しました。

チェルシーでは2シーズンで公式戦89試合に出場し、23ゴール21アシストを記録。チャンピオンズリーグやクラブワールドカップなどのタイトル獲得に貢献しましたが、絶対的なレギュラーとしての地位を確立するには至りませんでした。

ライプツィヒ復帰

2022年8月9日、ヴェルナーは古巣RBライプツィヒと4年契約を結び、復帰を果たしました。同年8月13日のケルン戦で復帰後初出場、初ゴールを記録。しかし、2022年11月2日のチャンピオンズリーグ、シャフタール・ドネツク戦で左足首を負傷し、2022 FIFAワールドカップを欠場することとなりました。負傷離脱前までは公式戦16試合で9得点を記録していました。2023-24シーズンは、ロイス・オペンダの活躍や新加入選手とのポジション争いに苦戦し、出場機会が減少していました。

トッテナム・ホットスパー

2024年1月9日、トッテナム・ホットスパーFCへのレンタル移籍が発表されました。2024年1月14日のマンチェスター・ユナイテッド戦で移籍後初先発出場を果たし、ロドリゴ・ベンタンクールの同点ゴールをアシストしました。

代表キャリア

ヴェルナーは、各年代のドイツ代表でプレーし、2012年にはU-17ドイツ代表としてUEFA U-17欧州選手権に出場。ドイツ代表としては2017年3月22日のイングランドとの親善試合でデビューを飾り、同年FIFAコンフェデレーションズカップ2017の代表メンバーに選出されました。同大会では、カメルーン戦で代表初得点を含む2ゴールを挙げ、準決勝のメキシコ戦でもゴールを決め、大会通算4試合で3ゴール2アシストの活躍を見せ、優勝に大きく貢献しました。また、大会得点王にあたるゴールデンシューズを受賞しました。2018 FIFAワールドカップでは主力として選出されましたが、得点を奪えず、チームもグループリーグ敗退という結果に終わりました。2022年11月2日のCLシャフタール・ドネツク戦で左足首を負傷し、カタールW杯の欠場を余儀なくされました。

プレースタイル

ヴェルナーは、スピードに乗ったドリブルと、正確なシュートが持ち味のストライカーです。特に、裏への抜け出しからの得点を得意としています。また、献身的なプレーも評価されており、前線からの守備にも積極的に参加します。

タイトル

UEFAチャンピオンズリーグ: 1回 (2020-21)
UEFAスーパーカップ: 1回 (2021)
FIFAクラブワールドカップ: 1回 (2021)
FIFAコンフェデレーションズカップ: 1回 (2017)
DFLスーパーカップ: 1回 (2023)
FIFAコンフェデレーションズカップ ゴールデンシューズ: 1回 (2017)

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