ティンカー・ベル シリーズ

ティンカー・ベルシリーズ：ネバーランドの妖精たちの物語

ディズニーの代表作『ピーター・パン』に登場する妖精、ティンカー・ベル。彼女を主人公としたコンピュータアニメーション映画シリーズ『ティンカー・ベル』は、ディズニートゥーン・スタジオによって制作されました。全6作品の長編と2作品を数える短編からなり、劇場公開作品やテレビ放送作品として、世界中のファンを魅了しました。

シリーズの概要: ジェームズ・マシュー・バリー原作の戯曲『ピーター・パン』を基にディズニーが制作した映画『ピーター・パン』を起点に、ティンカー・ベルを主役としたスピンオフ作品が2008年に誕生しました。最初の作品『ティンカー・ベル』は、春の季節を舞台にした物語でしたが、その人気を受け、続く作品では冬、秋、夏と、異なる季節を舞台にした物語が展開されました。さらに、テレビ放映向けの短編作品も制作され、シリーズは拡大を続けました。しかし、2014年には7作目の制作中止が発表され、『ティンカー・ベルと流れ星の伝説』（2015年制作）が最終作となりました。

長編作品: シリーズの長編作品は、いずれもセルビデオとして制作されましたが、『ティンカー・ベル』と『ティンカー・ベルと月の石』は日本で劇場公開されました。それぞれの作品は、ティンカー・ベルと仲間たちの冒険、友情、成長を描いた物語です。季節ごとの自然の描写や、妖精たちの個性的なキャラクター設定、そして美しく描かれたネバーランドの世界観が魅力となっています。

ティンカー・ベル (2008年): シリーズの第一作目。日本では劇場公開されました。
ティンカー・ベルと月の石 (2009年): 春の物語から一転、冬のネバーランドが舞台。日本では劇場公開されました。
ティンカー・ベルと妖精の家 (2011年): 妖精たちの住むピクシー・ホロウでの生活と、仲間たちとの絆を描いた物語。
ティンカー・ベルと輝く羽の秘密 (2012年): ティンカー・ベルの羽の秘密に迫る物語。
ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船 (2014年): 海賊船を舞台にした冒険物語。
ティンカー・ベルと流れ星の伝説 (2015年): シリーズ最終作。流れ星にまつわる物語が展開されます。

短編作品: ディズニー・チャンネルで放映された短編作品は、長編作品を補完する物語や、妖精たちの日常を描いた作品など、様々な内容で構成されています。

ピクシー・ホロウ・ゲームズ 妖精たちの祭典 (2011年): 妖精たちが競い合うゲーム大会の様子を描いた作品。『ティンカー・ベルと輝く羽の秘密』のセルブルーレイのボーナストラックとして収録されました。
Pixie Hollow Bake Off (2013年): イギリスのディズニー・チャンネルで放映された作品。日本では未発表です。

その他のショートムービー: YouTubeの「Disney Princess」チャンネルでは、妖精たちの日常を描いた1～2分程度のショートムービーが公開されていますが、日本語吹き替え版や字幕版はありません。

主なキャラクター: シリーズには、ティンカー・ベルをはじめ、個性豊かな妖精たちが登場します。
ティンカー・ベル: シリーズの主人公。発明好きで、やや短気な性格ですが、仲間思いの優しい一面も持ち合わせています。
ロゼッタ: 植物の妖精。上品で、おしゃれが大好き。
イリデッサ: 光の妖精。完璧主義者で、几帳面な性格。
シルバーミスト: 水の妖精。おおらかで、明るい性格。
フォーン: 動物の妖精。いたずら好きで、活発な性格。
ヴィディア: 高速飛行が得意な妖精。プライドが高く、やや気難しい性格。
* その他の妖精たち: テレンス（妖精の粉管理）、ボブル、クランク（もの作りの妖精）、クラリオン女王（妖精の女王）、フェアリーメアリー（もの作りの妖精まとめ役）、フェアリー・ゲイリー（妖精の粉管理妖精のまとめ役）など、多くの妖精たちが物語を彩ります。

設定: このシリーズは、「ディズニーフェアリーズ」という小説シリーズとは設定が一部異なる点があります。例えば、「妖精の粉」の原料などが異なります。

『ティンカー・ベル』シリーズは、可愛らしい妖精たちの活躍と、美しい映像、そして心温まる物語で、多くの視聴者を魅了し続けています。それぞれの作品が独立した物語として楽しめる一方で、シリーズを通して見守ることで、キャラクターたちの成長や、妖精たちの世界観をより深く理解することができます。

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