ティンティンTOWN!

ティンティンTOWN!：モーニング娘。出演の子供向け番組の魅力に迫る

『ティンティンTOWN!』は、日本テレビ系列で2002年7月5日から2004年3月26日まで放送された子供向け番組です。日本テレビでは『おはよう!こどもショー』以来21年ぶりとなる子供向け番組として宣伝されましたが、実際にはそれ以外にも1980～1988年にかけて子供向け番組が放送されています。

多彩な出演者と人気コーナー

番組にはモーニング娘。のメンバー（矢口真里、辻希美、加護亜依、高橋愛、新垣里沙、安倍なつみ、松浦亜弥）がメインキャストとして出演。その他にも、マギー審司や日本テレビアナウンサーの町田浩徳らがレギュラーとして活躍しました。

番組は複数のコーナーで構成されており、それぞれに魅力がありました。コメディアンや芸人たちが多数出演した「スイーツじぞぽん!ゲラゲラ茶屋」や、モーニング娘。メンバーが中心となった「なっちのはじまりタイムスリップ」などが人気を博しました。また、マギー審司が出演した「プリンセス☆アヤヤのハッピーマジック」も子供たちの心を掴みました。さらに、「マリー&リサのおしゃれ★ラボ」、「デルモとマリのマドモワゼルハウス」、「じぞぽん!(お悩み相談)」、「ヘラクレス愛ちゃんの一発!ウラガエシ!」、「安倍なつみの童謡教室 いっしょにうたおう」など、様々な企画が展開されました。

アニメーションと実写の融合：リリパット王国

番組の中でも特に人気が高かったのが、CGアニメーション『リリパット王国』です。背丈10センチほどの小人たちが暮らす異世界を舞台に、モーニング娘。メンバーをモデルにしたリリモニたちが繰り広げる物語は、子供たちの想像力を刺激しました。

第1期はリリモニたちが人間界にやってくるという展開で、実写パートとの融合が見られました。しかし、2期目以降はリリパット王国内の出来事に焦点が移り、本格的なCGアニメーションとして展開されました。ストーリーでは、魔法使いドラセナの陰謀により人間界に追放されたリリモニたちが、人間の少女・萩原麻衣（実写パートは萩原舞が演じる）の願いを叶えることで王国に帰還を目指すという展開が描かれました。

スタッフと制作体制

番組制作には多くのスタッフが関わっています。脚本は栗山緑、アートディレクター・キャラクター設定は成田博志、美術設定は石塚直子が担当しました。CG制作は斉藤利紀、香川須美子、高橋渉、益田英子らが担当し、演出・プロデュースは菅野嘉則が務めました。声優陣には安倍なつみ、加護亜依、矢口真里、高橋愛といったモーニング娘。メンバーの他、岩田光央などが参加しました。実写パートには、萩原舞、鈴木愛理、岡井千聖、村上愛といった、当時人気だったアイドルグループメンバーが参加していたことも話題となりました。番組の構成はヒロハラノブヒコと堀江利幸、ディレクターは田仲芳幸、総合演出は三觜雅人、プロデューサーは磯野太と下田明宏、チーフプロデューサーは桜田和之、企画・プランナーは雨宮秀彦が担当。制作・著作は日本テレビです。

関連商品とメディア展開

『ティンティンTOWN!』の人気は、番組枠を超えた展開も見せています。DVD、書籍、ゲーム、グッズなどが発売され、講談社の少女漫画誌『なかよし』や幼児向け雑誌『たのしい幼稚園』にも掲載されました。『なかよし』では一部コーナーのコミカライズ、『たのしい幼稚園』では「安倍なつみ先生の童謡教室 いっしょにうたおう」が連載されました。

番組の人気コーナー『リリパット王国』は、独立した商品展開も行われています。DVD『リリモニ／リリパット王国』シリーズ全5巻が発売され、ゲームボーイアドバンス用ソフト『リリパット王国 〜リリモニといっしょプニ!〜』も登場しました。その他、トレーディングカードやステーショナリーグッズなども発売されました。

まとめ

『ティンティンTOWN!』は、モーニング娘。の出演や人気アニメーション『リリパット王国』など、子供たちを惹きつける魅力的な要素を多く含んだ番組でした。番組終了後も、関連商品やメディア展開を通じて、その人気は長く記憶されています。多様な才能が集結し、子供たちの心を掴んだ番組の軌跡は、日本のテレビ番組史においても重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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