テイエムサンデー

テイエムサンデー(T.M.Sunday)は、1996年5月15日生まれの競走馬です。2010年4月10日にその生涯を閉じました。競走馬としては、晩成型の活躍を見せた馬として知られています。

デビューは1999年。阪神競馬場で行われた芝1200メートルの4歳新馬戦でしたが、7着という結果に終わりました。2戦目も15着と振るわず、苦戦が続きました。しかし、3戦目でダートに転向すると、初勝利を手にします。その後もダート戦を中心にレースに出走し、3勝を挙げました。

転機が訪れたのは、2001年秋のことです。1600万下クラスに所属していたテイエムサンデーは、オープン特別競走であるアンドロメダステークスに格上挑戦しました。結果は2着という健闘で、その実力を示しました。続くCBC賞でも3着に入線し、着実に力をつけていることを証明しました。

2002年には洛陽ステークスを制し、オープンクラスへと昇格。そして、7歳を迎えた2003年1月、新春ステークスを勝利しました。勢いに乗るテイエムサンデーは、続くシルクロードステークスで重賞初制覇という快挙を達成します。直線で鋭い差し脚を見せ、並み居る強豪を退け、7歳という年齢で重賞競走の栄冠を手にしました。これは、遅咲きの活躍として大きな話題となりました。

その後、G1競走である高松宮記念にも挑戦し、ビリーヴの4着と健闘しました。函館競馬場のUHB杯も制するなど、活躍は続きましたが、秋競馬では3戦連続で掲示板に載ることができませんでした。2003年12月21日に行われたCBC賞で7着に終わった後、2004年1月23日に登録を抹消されました。

引退後は、日高軽種馬農協門別種馬場で種牡馬としての生活を始めました。6年間の種牡馬生活で、63頭の産駒を残しました。産駒数は多くありませんでしたが、その中にディアヤマトという活躍馬がいました。ディアヤマトは、兵庫ジュニアグランプリを制し、父テイエムサンデーの名をさらに高めました。

テイエムサンデーは、2010年4月10日に亡くなりました。短くも華々しい競走馬生活、そして種牡馬としての役割を終え、その生涯に幕を閉じました。ダートで才能を開花させ、重賞制覇という大きな目標を達成したテイエムサンデーは、多くの競馬ファンに記憶される競走馬となりました。その血を受け継いだ産駒の活躍は、彼の偉業をさらに輝かせ続けています。競走馬としての成績、そして種牡馬としての功績は、競馬史にしっかりと刻まれています。彼の物語は、努力と才能が奇跡を生み出すことを示す、感動的な物語と言えるでしょう。

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