テイルズ オブ エターニア

テイルズ オブ エターニア

『テイルズ オブ エターニア』は、ナムコから2000年に発売されたPlayStation用RPGで、テイルズシリーズの重要な作品の一つです。このゲームは「永遠と絆のRPG」という独自のジャンル名を冠し、キャッチコピーは「変われる強さ、変わらぬ想い」です。

概要

本作は、これまでの作品とは異なり、大量のボイスを収録したイベントシーンが特徴です。また、キャラクターは従来の2頭身から3頭身に変更され、より立体的な表現が可能になりました。過去の作品からのキャラクターのゲスト出演も豊富で、シリーズの5周年を祝う集大成的作品とも言えます。

2001年には同名のテレビアニメが放送され、その後漫画版も刊行されました。また、2005年にはPlayStation Portable版が発売され、さらに2006年から2007年にかけてはオンラインRPGとして『テイルズ オブ エターニア オンライン』が運用されました。

ストーリー

物語は“対面世界”エターニアを舞台に展開します。エターニアは、明るいインフェリアと、逆さまに存在するセレスティアから構成されています。主人公リッド・ハーシェルとその幼馴染ファラ・エルステッドは、村の見晴らし台から天上を眺めていると、突如大きな光が降ってきます。この光の正体は、異なる世界から来た少女です。しかし、言葉が通じず、彼女の存在に村長は懸念を示します。

その後、彼女を守ろうとするリッドとファラは、村にまた一つの異変をもたらすことに。物語は、村を追放された三人が、エターニア全体を巻き込む大規模な問題に巻き込まれていく様を描きます。彼らを取り巻く事件は、少女の過去にも密に関係しているのです。

ゲームシステム

戦闘システム

本作の戦闘システムは「アグレッシブ・リニアモーションバトルシステム（A-LMBS）」と呼ばれ、敵味方ともに行動がストップすることなく、スピーディな進行が特徴です。通常攻撃を最大3回までコンボすることが可能で、オートで動く味方との連携で多様な戦術を楽しめます。

また、UIも一新され、HPやTPウィンドウがキャラクターごとに個別表示されるようになり、バトルフィールドが見やすくなりました。このシステムは以降のテイルズシリーズにも引き継がれていきます。

クレーメルケイジとフリンジ

ゲーム内には、特定の術を使用するためのシステムも存在します。クレーメルケイジは大晶霊を捕らえる道具であり、フリンジによって異なる属性の晶霊と新たな術を発生させることができるようになっています。この操作が戦闘の幅を広げ、プレイヤーに多くの戦略を提供します。

エンカウント

敵との遭遇方式はランダムエンカウントで、フィールドでの時間経過によって出現する敵が変化します。このシステムによって、探索の興味が増すと同時に、戦略的なプレイが求められます。

キャンプとミニゲーム

どこでもキャンプができるシステムがあり、HPが全回復するほか、仲間との会話シーン「キャンプスキット」が収録されています。また、料理を作成するシステムや、クイズなどのミニゲームを通じて、キャラクター間の絆を深めていく要素も持っています。

まとめ

『テイルズ オブ エターニア』はその斬新なゲームシステムと魅力的なストーリーで、多くのファンに愛されてきました。数多くのキャラクター、複雑な人間関係、そして新たな戦闘システムは、シリーズの中でも特に印象的で、今でも多くのプレイヤーに支持されています。

もう一度検索