テイルズオブクレストリア

概要

『テイルズオブクレストリア』は、バンダイナムコエンターテインメントが配信したスマートフォン向けのゲームアプリです。このアプリは、2020年7月から2022年2月までの期間にわたりサービスが提供され、基本プレイは無料でアイテム課金が特徴でした。本作は「テイルズオブシリーズ|テイルズ_オブ_シリーズ」の一環として位置づけられ、「愛しき咎我人（なかま）と出会うRPG」というジャンル名が付けられています。

このゲームの大きな特徴として、従来のスマートフォン向けタイトルがシリーズに登場するキャラクターと共に冒険する「追体験」に主眼を置いていたのに対し、本作は新たに創造されたオリジナルキャラクターたちの物語が描かれています。シリーズのキャラクターは「キーキャラクター」として登場し、主人公たちをサポートする役割を果たします。

本作のテーマは、「罪」です。プレイヤーは、罪を抱えながらそれを断罪しようとする存在たちに追われつつ、己の大切なもののために奮闘するキャラクターたちの物語を楽しむことができます。アニメーションの制作は神風動画が手掛け、主題歌にはゲスの極み乙女。の「蜜と遠吠え」が用いられました。

ゲームのリリースは、当初2019年内を予定していましたが、クオリティ向上のために2020年の7月に延期されてスタートしました。2022年2月7日にはサービスを終了しましたが、ゲームのメインストーリーは第10章まで進行できました。

ストーリー

物語の舞台は、全ての人々に「ビジョンオーブ」を持つことが義務付けられた一つの世界です。主人公カナタは、修道士の父が運営する孤児院で育った少女ミゼラに恋心を抱いています。しかし、運命が彼らを試練に導く夜、ミゼラは悲劇に見舞われ、カナタは彼女を救うために重大な罪を犯してしまいます。それにより、彼らは罪の印を刻まれた「咎我人」となり、執行者に追われる身となります。

犯罪により運命が交錯する中で、彼らは「咎我鬼」として恐れられるヴィシャスと出会い、彼との選択肢に直面します。「罪に飲まれるか、罪を喰らうか」という選択を経て、彼らは罪を背負う決意を固め、「ブラッドシン」を発現させ、安息の地を求めて旅することになります。

登場キャラクター

- カナタ・ヒューガ：本作の主人公であり、弱者を守ろうとする強い正義感を持っています。彼が犯した罪は、自身の命と引き換えにミゼラを守るために父を殺すことでした。

- ミゼラ：カナタのヒロインで、彼を救うためには手段を選ばない芯の強い少女です。

- ヴィシャス：咎我鬼と呼ばれ、世界から忌み嫌われる存在。カナタとミゼラを救う役割を担います。

他にも、多くのキャラクターが個性的な背景を持ち、物語に深みを与えています。

ゲームの特徴とシステム

本作は、プレイヤーが選ぶキャラクターたちの物語や選択が大きな影響を持つ構成になっており、罪にまつわる重厚なテーマが描かれています。ビジョンオーブによる監視システムや、様々なキャラクターの背景がストーリーに絡むことで、プレイヤーは深い感情の変化や登場人物の成長を体感することができます。また、冒険を進める中で、多様なバトルやクエストが用意されており、戦略を考えながら進行する楽しさも味わえました。

アニメ及び関連作品

2020年には短編3Dアニメーションが放送され、原作ゲームを紹介する特別番組内で初めて公開されました。また、漫画版も連載され、様々なメディア展開がされています。

このように、『テイルズオブクレストリア』は、オリジナルキャラクターたちの罪と選択が織りなすストーリーを通じて、プレイヤーに深い体験を提供する作品でした。

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