テイルズ オブ ザ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜

テイルズ オブ ザ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜

概要

『テイルズ オブ ザ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜』は、2003年3月7日にナムコから発売されたゲームボーイアドバンス専用のシミュレーションRPGソフトです。本作は、テイルズシリーズ第1弾のシミュレーションRPGであり、キャラクターデザインは藤島康介と奥村大悟によって手がけられています。

ストーリー

物語の舞台は、アセリア歴4765年で、『テイルズ オブ ファンタジア』から数世代後の世界です。主人公、フレイン・K・レスターは、祖先であるクラース・F・レスターが確立した精霊との契約方式を発展させるため、契約の指輪を求めて旅をしています。

旅の途中、フレインは「魔科学」と呼ばれる技術により作られたアンドロイドの妖精、マカロンと出会い、彼女との絆を深めながら指輪の探索を果たします。フレインとマカロンの冒険を通じて、古の精霊との契約の秘密が明らかになっていきます。

ゲームシステム

本作はプレイヤーがキャラクターを操作し、戦略を立てながら敵軍を倒していくシミュレーションRPGです。戦闘ルールは1988年発売の『キングオブキングス』に似ており、特徴的な要素として「クラスアップ制」や「ストーリーパートとバトルパートの二部構成」があります。

クラスアップ制

クラスアップは、キャラクターがバトルを通じて経験値を獲得し、特定の条件を満たすことで別のキャラクターに変身するシステムです。これにより、行動範囲や特技が変化し、戦闘における新たな戦略を生むことが可能になります。プレイヤーは、様々な特性を持ったキャラクターたちをユニットとして配置し、攻略を進めていきます。

ストーリーパートとバトルパート

ゲームのストーリーは、マップ上で選択されるストーリーパートを経て進行し、会話が展開されます。バトルパートでは、プレイヤーはターン制でユニットの行動を決定し、敵と交互に攻撃を繰り広げます。戦闘を開始するには、まず主人公が「拠点」に移動し、魔物を召喚する必要があります。召喚の際には「マナ」を消費し、各ユニットの特性を活かして戦うことが求められます。

主要キャラクター

フレイン・K・レスター

本作の主人公であり、契約の指輪を探して各地を巡っている青年です。彼の冒険は、精霊との深い関係を築く旅でもあります。

マカロン

古代の遺跡でフレインと出会った妖精型アンドロイドです。フレインの旅に同行し、時空を超えた冒険をサポートします。

ベルガ・モントールとボルガ・モントール

双子の姉弟で、魔王軍に両親を殺されています。彼らの悲劇的な背景は、物語に深みを与えます。

用語解説

本作には多くの専門用語が登場します。例えば、「召喚術」は精霊の力を借りて魔法を使う技術で、フレインの祖先が確立したものです。「魔科学」は古代の魔法を研究した技術であり、それを用いることが物語の鍵となります。

評価

発売初週には14,828本の売上を記録した本作は、テイルズシリーズの中でも注目される作品となりました。多彩なキャラクターと戦略的なゲームバランスで、プレイヤーに新たな体験を提供しています。

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