テオフィロ・グティエレス

テオフィロ・グティエレス：異才を放ったコロンビアの点取り屋

テオフィロ・アントニオ・グティエレス・ロカンシオ（Teófilo Antonio Gutiérrez Rocancio）は、1985年5月17日、コロンビアのバランキージャで生まれた元サッカー選手です。主にフォワード（FW）として活躍し、そのキャリアを通じて多くのクラブやコロンビア代表でプレーしました。

クラブキャリア

グティエレスは、2006年にアトレティコ・ジュニオールのセカンドチームであるバランキージャFCでプロとしてのキャリアをスタートさせました。そこでカルロス・バッカと共に目覚ましい活躍を見せ、28試合で16得点を記録し、トップチームへと昇格しました。

アトレティコ・ジュニオールでは、当初は出場機会に恵まれなかったものの、徐々に頭角を現し、2009年前期リーグでは得点王に輝くなど、その才能を開花させました。その後、トルコのトラブゾンスポル、アルゼンチンのラシン・クルブなど、様々な国のクラブを渡り歩き、それぞれのチームで得点を重ねました。

特にラシン・クルブでは、クラウスーラ2011で得点王を獲得するなど、輝かしい成績を残しました。しかし、ピッチ内外での問題行動も多く、物議を醸すこともありました。その後も、CAラヌース、クルス・アスル（メキシコ）、スポルティングCP（ポルトガル）などでプレーし、2017年にはアトレティコ・ジュニオールに復帰。晩年はデポルティーボ・カリでプレーしました。

代表キャリア

グティエレスは、2009年にコロンビア代表デビューを果たし、エルサルバドル戦で初得点を記録しました。2014 FIFAワールドカップにも出場するなど、代表チームでも重要な役割を担いました。代表通算では、52試合に出場し、15得点を挙げています。

プレースタイルと人物像

グティエレスは、高い得点能力に加え、創造性豊かなプレーで観客を魅了するフォワードでした。しかし、その一方で、短気な性格や問題行動も多く、トラブルメーカーとしての一面も持ち合わせていました。その奔放な性格から、多くの監督やチームメイトと衝突することもあったようです。

タイトルと栄誉

個人
コロンビア・プロサッカーリーグ得点王：2回（2009前期、2012後期）
アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン得点王：1回（2011クラウスーラ）
トルコ・スーパーカップMVP：1回（2010）

まとめ

テオフィロ・グティエレスは、その才能とスキャンダラスな行動で、常に注目を集めた選手でした。多くのクラブを渡り歩き、数々のタイトルを獲得しましたが、同時に多くの問題も引き起こしました。しかし、その圧倒的な才能は、多くのファンを魅了し、記憶に残る選手として、その名を刻んでいます。

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