テクラ・コーポレーション(Tekla Corporation)は、
フィンランドを拠点とするソフトウェア開発・販売会社です。3DCG技術を核としたソフトウェア開発を得意としています。
創業と発展
1966年、複数のソフトウェア企業が合併し、
フィンランドでテクラ・コーポレーションが誕生しました。創業当初から、高度な技術力を背景に、ソフトウェア開発に取り組み、その技術力を基盤に成長を遂げてきました。
特に、構造鉄骨設計用ソフトウェア「Xsteel」は、同社の製品を世界に知らしめるきっかけとなりました。「Xsteel」は、その後のバージョンアップを経て、現在の「Tekla Structures」へと進化し、同社の主力製品として、世界中の建設業界で広く利用されています。
主なソフトウェア
テクラ・コーポレーションは、建設業界向けの様々なソフトウェアを提供しており、主な製品として以下のものがあります。
Tekla BIMsight: BIM(Building Information Modeling)データを活用した、プロジェクト関係者間のコミュニケーションを円滑にするためのソフトウェアです。異なる分野のモデルデータを統合し、視覚的にプロジェクトの進捗状況を確認できます。
Tekla Structures: 構造設計、製造、施工のためのソフトウェアです。鉄骨、鉄筋コンクリートなど、様々な構造物の設計に対応し、3Dモデルベースの設計により、設計の精度と効率を向上させます。
グローバル展開
テクラ・コーポレーションは、
フィンランドに本社を置き、世界各地に拠点を展開しています。日本には、
東京都品川区北品川に日本支店があります。グローバルな事業展開を通じて、各国の建設業界のニーズに応じたソリューションを提供しています。
技術力とイノベーション
テクラ・コーポレーションは、長年にわたり培ってきた技術力と、常に変化する業界のニーズを捉えることで、革新的なソフトウェア開発を続けています。BIM技術の進化とともに、建設業界のデジタル化を牽引し、より効率的で持続可能な建設プロジェクトの実現に貢献しています。
テクラのソフトウェアは、設計者、エンジニア、建設業者など、多くの関係者が利用しており、プロジェクト全体の効率化、コスト削減、品質向上に貢献しています。特に、Tekla Structuresは、複雑な構造物の設計や詳細な製造図面の作成において、その高度な機能と使いやすさから、世界中で高い評価を受けています。
未来への展望
今後もテクラ・コーポレーションは、BIM技術をさらに進化させ、建設業界のデジタル変革をリードしていくことが期待されています。テクノロジーを駆使し、よりスマートで効率的な建設プロセスの実現に貢献していくでしょう。テクラの継続的な技術革新と、グローバルな事業展開は、世界中の建設業界に大きな影響を与え続けています。
外部リンク
TEKLA テクラ株式会社