テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート

テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート

『テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート』は、アリカが開発・発売した落ち物パズルゲームです。このゲームは、人気アニメ『カードキャプターさくら』とクラシックなパズルゲーム『テトリス』のコラボレーション作品として位置づけられています。通常は「1プラットフォーム1ソフト」という制約によりリリースが難しいところを、キャラクターゲームとしての形を取ることでライセンスを取得できました。そのため、本作にはエンドレスモードは存在しないのです。

ゲームモード

ストーリーモード

本作のメインとなるのがストーリーモードです。これは、さくらカード編の物語に従い、プレイヤーがステージクリアを目指してパズルを解いていく構成です。画面の隅にはテトラミノで隠されたクロウカードが表示されており、プレイヤーはそのカードを現すために必要なテトラミノを消すことが求められます。ストーリーは「イージー」と「ノーマル」の難易度から選べ、各ステージには明確なクリア制限時間が設けられています。

「イージー」ではクリアが難しければ次に進むことができる代わりに、ナレーションが簡易的になります。一方、「ノーマル」ではストーリーがそのまま進行しますが、エピローグには異なる展開が待っています。また、リトライの際にはテトラミノの出現順がリセットされるため、プレイヤーは欲しいツモ順を狙うことができます。タイムアタックでは操作の正確さと出現順コントロールのテクニックが試される要素となるでしょう。

たいせんテトリス

もう一つの大きなモードが「たいせんテトリス」です。これは、1人対CPUあるいは1人対2人の対戦ができるモードで、特定の手数を消すことで効果のあるアイテムが含まれた光るテトラミノが登場します。これを消すことで、プレイヤーや相手にさまざまな影響を与えることができます。各キャラクターごとに設定されたテトラミノの効果は異なり、アイテムを同時に消去した場合はその中からランダムに1つの効果が発動します。

グラフィックギャラリー

ストーリーモードをクリアしたり、対戦で獲得したグラフィックが飾られるギャラリーも搭載されています。これはプレイヤーがゲームの進捗を楽しむ要素の一つです。

ゲームシステム

このゲームは、アリカが『テトリス ザ・グランドマスター』シリーズで培ったシステムを多く取り入れています。テトラミノという呼称が一貫して用いられ、色や回転の法則も採用されています。また、I.R.S.（先行回転システム）やTLS（落下位置表示システム）、強制落下機能が実装されていますこれにより、プレイヤーは戦略を立てやすくなっています。得点やレベルは表示されないものの、テトラミノの落下速度が進行に合わせて変化し、よりスリリングな体験が提供されます。

開発背景

開発を手掛けたアリカは、もともと『TGM』のPlayStation移植を計画していましたが、版権元の方針転換により延期を余儀なくされました。そこで、家庭用ゲーム機向けにキャラクターゲームを開発することにし、『カードキャプターさくら』の版権を取得して本作を作り出しました。

アリカの副社長である三原一郎は、インタビューの中で本作を『TGM』とは異なる作品であり、キャラクターの個性が対戦に影響を与える要素を実現したかったと語っています。

このゲームは、アニメとパズルゲームの融合により、プレイヤーに新たな楽しみを提供しています。

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