テビタ・リー

テビタ・リー (Tevita Li)

ニュージーランド出身のラグビーユニオン選手、テビタ・リーは、主にセンター（CTB）としてプレーするパワフルなプレーヤーです。1995年3月23日、ニュージーランド北島の最大都市であるオークランドで生を受けました。彼の体格は身長182cm、体重95kgであり、この恵まれたフィジカルを活かしたダイナミックなプレーが持ち味です。

ニュージーランドでの経歴

リー選手のラグビーキャリアは、地元のマッセイ高校で育成年代を過ごすことから始まりました。高校を卒業後、彼は国内の主要な州代表選手権に出場するノースハーバーチームに加わり、プロフェッショナルとしての第一歩を踏み出しました。そこで経験を積んだ後、南半球最高峰のプロリーグであるスーパーラグビーの舞台へと昇り詰めました。

スーパーラグビーにおいては、ブルーズとハイランダーズという二つの著名なチームでプレーしました。これらのチームは、ニュージーランド国内でも特に競争が激しい強豪であり、そこでレギュラークラスとしてプレーした経験は、テビタ・リー選手のスキルとメンタルを大きく成長させました。

国際舞台での経験

そのポテンシャルは若いうちから注目されており、テビタ・リー選手はU20ニュージーランド代表に選出された経験を持ちます。若い才能が集まる国際大会でのプレーは、その後のキャリアにとって貴重な財産となりました。また、特定の試合のために編成される招待チームであるバーバリアンズの一員としてもプレーしたことがあり、これは彼の国際的な評価の高さを物語っています。

日本での活躍

ニュージーランドでのキャリアを経て、テビタ・リー選手は新たな挑戦の場として日本を選びました。2019年、彼は日本のトップカテゴリーリーグであるジャパンラグビートップリーグに参戦するサントリーサンゴリアス（現在はジャパンラグビー リーグワン所属の東京サントリーサンゴリアス）に加入しました。日本ラグビー界での新しい章が開かれた瞬間でした。

日本国内での公式戦デビューは、2020年1月12日に開催されたジャパンラグビートップリーグの開幕戦、東芝ブレイブルーパスとの一戦です。この試合に先発出場を果たし、その卓越したランニングスキルや突破力で観衆を魅了しました。

サントリーサンゴリアスでは、チームの中心選手の一人として不可欠な存在となりました。特に、ジャパンラグビー リーグワンへと移行する前哨戦とも言える2020-21シーズンには、素晴らしいパフォーマンスを披露。リーグの最多トライゲッターに輝き、さらにシーズンのベストフィフティーンにも選出されるという、個人の栄誉を数多く手にしました。これは、彼の決定力の高さと、トライを生み出す能力が突出していることの明確な証です。

現在の所属

サントリーサンゴリアスでの成功を経て、テビタ・リー選手は2023年に新たなチームへ移籍することを決めました。彼は現在、ジャパンラグビー リーグワンに所属する三重ホンダヒートでプレーしています。三重の地で、これまでの経験と実力を存分に発揮し、チームの勝利に貢献すべく、日々のトレーニングに励んでいます。三重ホンダヒートにおける彼の活躍は、チームの推進力として大きな期待が寄せられています。

まとめ

テビタ・リー選手は、ニュージーランドでラグビーのキャリアをスタートさせ、スーパーラグビーという世界最高峰の舞台で経験を積んだ後、日本のラグビー界に参戦しました。U20ニュージーランド代表やバーバリアンズといった国際的な経験も豊富であり、サントリーサンゴリアス時代には最多トライゲッターとベストフィフティーンを獲得するなど、輝かしい実績を残しています。現在は三重ホンダヒートでプレーを続けており、そのパワフルでアグレッシブなプレーは、日本のラグビーファンを引きつけ続けています。

もう一度検索