テリーサ・フィッツパトリック

テリーサ・フィッツパトリック

ニュージーランドを代表する女子ラグビー選手、テリーサ・フィッツパトリック（Theresa Fitzpatrick）は、1995年2月25日にこの国で生を受けた。彼女は主にセンター（CTB）としてプレーし、その身長168cm、体重75kgという体格を活かしたプレーで国内外の舞台で活躍している。

国際舞台での華々しいキャリア

フィッツパトリック選手のキャリアは、まず7人制ラグビーの舞台で大きな輝きを放つ。2016年には、ブラジルのリオデジャネイロで開催された夏季オリンピックにおいて、ニュージーランド女子セブンズ代表の一員として出場。チームは決勝に進出し、惜しくも銀メダルを獲得した。

続く2021年に開催された東京オリンピックでは、再び7人制代表に名を連ね、チームは圧倒的な強さを見せて金メダルを獲得。フィッツパトリック選手自身もこの快挙に大きく貢献し、オリンピックの舞台で金メダルという栄誉を手にした。

さらに、2024年のパリで開催されたオリンピックでも、彼女はニュージーランド女子セブンズ代表として出場。チームは再び頂点に立ち、フィッツパトリック選手は2大会連続、そして自身にとって通算3個目となるオリンピックメダル（金2、銀1）を獲得するという歴史的偉業を達成した。

7人制での活躍と並行して、フィッツパトリック選手は15人制のニュージーランド代表、通称「ブラックファーンズ」としても重要な役割を果たしている。2022年に自国で開催されたラグビーワールドカップ2021（COVID-19の影響により1年延期）では、ブラックファーンズの一員として世界最高峰の戦いに臨んだ。チームは決勝まで勝ち進み、見事優勝を飾った。この勝利はブラックファーンズにとって2大会連続のワールドカップ制覇であり、フィッツパトリック選手はその偉業達成に中心選手の一人として寄与した。2022年11月時点で、彼女は15人制代表キャップ数を12としている。

個人の栄誉

フィッツパトリック選手の傑出したプレーは、個人の栄誉としても認められている。2022年には、その年のラグビー界で最も優れた15人制女子選手によって構成される「ワールドラグビー女子15人制ドリームチーム」に選出された。これは、彼女が世界トップクラスのセンターであることを証明する何よりの証と言えるだろう。

オリンピックでの複数回にわたるメダル獲得、ワールドカップ優勝への貢献、そして世界選抜チームへの選出など、テリーサ・フィッツパトリックはセブンズと15人制の両方でニュージーランドラグビー界、そして世界の女子ラグビーにおいて極めて重要な存在としてその名を刻んでいる。

彼女の今後の更なる活躍にも注目が集まっている。

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