テリー・ウィットフィールド

テリー・バートランド・ウィットフィールド

テリー・バートランド・ウィットフィールド（Terry Bertland Whitfield、1953年1月12日生まれ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元プロ野球選手で、主に外野手として活動していました。彼は右投左打の選手で、日本では「テリー」という名で知られています。彼の経歴は、メジャーリーグ（MLB）と日本プロ野球（NPB）双方での成功に彩られています。

経歴

ウィットフィールドは、1971年のMLBドラフトで全体19番目にニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、契約を結びました。彼は1974年9月29日にメジャーデビューを果たし、1977年にサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍しました。その後、1981年3月に西武ライオンズに加入し、日本のプロ野球界でもその名を広めました。

日本における彼の入団は、多額の費用がかかる大物選手の獲得として注目され、彼の加入によって西武ライオンズはさらなる戦力強化を図りました。ウィットフィールドはその後、3年間の契約を結び、年俸は約5千万円に達しました。この契約は、当時の西武グループの資金力とチーム強化に対する意欲を象徴する出来事となりました。

成績とスタイル

ウィットフィールドは、初球に強い打者として知られ、打撃成績も安定していました。特に彼の明るい性格は、チームメートやファンからの支持を集めました。野球観戦の経験が乏しかった幼少期を背景に、西武ライオンズの試合を観るために設けた「テリーズ・ボックス」では、恵まれない子供たちを招待し、社会貢献にも力を入れていました。また、ホームランを打った後に観客席に向かって一礼する姿勢は、多くのファンの心を掴んでいました。

契約問題とメジャー復帰

1983年のオフ、テリーは西武での契約延長が望まれていましたが、彼の代理人が他のメジャーリーグ球団との交渉を行っていたため、西武との関係は緊迫しました。最終的に、彼の残留希望として「広岡達朗監督の選手管理からの自由」を要求しましたが、チーム運営上の問題からこの要求は受け入れられず、西武を退団することになりました。

1984年1月、ウィットフィールドはロサンゼルス・ドジャースと3年契約を結び、再びメジャーに復帰しました。契約の発表に際して、彼は退団理由を家庭の事情とメジャー復帰希望として述べました。彼は1986年に現役を引退しました。

引退後の活動

引退後、ウィットフィールドはサンフランシスコで野球教室を開くなどして、後進の育成に携わっています。また、2019年には、東北楽天ゴールデンイーグルスとの試合で『SAVE LIONS DAY』の始球式に参加するなど、交流を持ち続けています。彼の情熱や誠実さは、野球界だけでなく、ファンや子供たちにとっても大きな影響を与えています。

主な受賞歴

テリーは日本のプロ野球でも多くの賞を受賞し、その功績が評価されています。ベストナインには1981年と1983年の2回選出され、パ・リーグプレーオフでは優秀選手賞を受賞するなど、その実力を証明しました。

ウィットフィールドの野球人生は、彼自身の努力と人間性によって、多くの人々に影響を与え続けています。彼の活躍は今も語り継がれ、野球ファンにとって忘れられない存在となっています。

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