テリー・クビカ

テリー・クビカのプロフィール

テリー・クビカ（Terry Paul Kubicka）は、1956年4月3日にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチで生まれたフィギュアスケート選手であり、国際テクニカルスペシャリストでもあります。彼は1976年に全米選手権で優勝し、同年のインスブルックオリンピックでは男子シングルで7位に入賞するなど、競技者としてのキャリアにおいて多くの成果をあげました。特に、彼は競技会で初めて後方宙返り（バックフリップ）を成功させたことで知られています。

経歴

クビカは、1971年と1972年の全米選手権においてノービスおよびジュニアクラスで連続して優勝しました。1974年には全米選手権で3回転ルッツジャンプを成功させ、アメリカ人として初めてこの技を成功させた選手となりました。1976年には全米選手権での優勝後、インスブルックオリンピックに出場し、男子シングルでは7位となりました。

オリンピックや全米選手権、世界選手権で競技中に成功させた後方宙返り（バックフリップ）は、彼が唯一成功させた跳躍で、1976年の世界選手権後に禁止されたため、彼はこの技を競技会で初めて成功させた選手となりました。

競技界を引退したテリーは、3年間アイスカペードに参加しプロフィギュアスケーターとして活動した後、大学に戻り獣医の道を選びました。この一時スケートを離れる選択肢もありましたが、彼のフィギュアスケートへの情熱は続き、その後も関わりを持つことになりました。

2006年には国際テクニカルスペシャリストの資格を取得し、フィギュアスケート界での専門家としての役割を果たすように。約5年後、2011年9月にコロラドスプリングス・インビテーショナル競技会で前述のブランドン・ムロズ選手の4回転ルッツジャンプの成功を目撃しました。この際、彼はムロズ選手が成功させた技について詳細な報告書を作成し、国際スケート連盟（ISU）に送付しました。この報告書とビデオ証拠により、ムロズ選手は国際スケート連盟から初めて4回転ルッツ成功者と認定されることとなりました。

2014年には米国フィギュアスケート殿堂入りを果たし、彼の輝かしいキャリアと貢献が称えられました。テリー・クビカの道のりは、フィギュアスケート界に多大な影響を与え、多くの後進の選手たちにとってのロールモデルとなっています。彼の偉業は、技術の進歩や新たな挑戦への道を切り開くものとして、今なお多くのフィギュアスケート愛好者に記憶され続けています。

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