テリー・ブルックス

テリー・ブルックス：ファンタジー文学の巨匠

テリー・ブルックス（Terry Brooks、1944年1月8日生まれ）は、アメリカ合衆国出身の著名なファンタジー作家です。彼は元弁護士という異色の経歴を持ち、その豊かな想像力と巧みなストーリーテリングで、数多くのファンタジー作品を世に送り出してきました。

デビューと代表作

ブルックスの作家としてのキャリアは、1977年に発表された処女作『シャナラの剣』から始まりました。この作品は、瞬く間にベストセラーとなり、彼の名を一躍有名にしました。しかし、一部の批評家からは、J・R・R・トールキンの『指輪物語』からの影響、または剽窃であるとの批判も受けました。もっとも、その後のシャナラシリーズの成功で、その評価は確固たるものになっています。

シャナラ・シリーズ

『シャナラの剣』を皮切りに、シャナラ・シリーズはブルックスの代表作として知られています。このシリーズは、魔法と冒険に満ちた世界「シャナラ」を舞台に、様々なキャラクターたちが織りなす壮大な物語を描いています。

主な作品：

The Sword of Shannara（1977）『シャナラの剣』
The Elfstones of Shannara (1982) 『シャナラの妖精石(エルフストーン)』
The Wishsong of Shannara (1985、未訳)
The Scions of Shannara (1990、未訳)
The Druid of Shannara (1991、未訳)
The Elf Queen of Shannara (1992、未訳)
The Talismans of Shannara (1993、未訳)
First King of Shannara (1996、未訳)

2016年には、本シリーズを基にしたテレビドラマシリーズ『シャナラ・クロニクルズ』が製作・放送され、新たなファンを獲得しました。

ランドオーヴァー・シリーズ

シャナラ・シリーズと並び、ランドオーヴァー・シリーズもブルックスの代表作として人気を集めています。このシリーズは、現代社会から魔法の王国ランドオーヴァーに足を踏み入れた弁護士ベン・ホリデイが、王国の危機に立ち向かう姿を描いたユーモラスなファンタジーです。

主な作品：

Magic Kingdom for Sale -- Sold!（1986）『魔法の王国売ります!』
The Black Unicorn（1987）『黒いユニコーン』
Wizard At Large（1988）『魔術師の大失敗』
The Tangle Box（1994）『大魔王の逆襲』
Witches Brew（1995）『見習い魔女にご用心』
Running with the Demon （1997）『妖魔をよぶ街』

ノベライズ作品

ブルックスは、小説以外にも、映画のノベライズ作品を手がけています。代表的な作品としては、以下のものがあります。

Hook（1992）『フック』
The Phantom Menace（1999）『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』

まとめ

テリー・ブルックスは、その独特な世界観と魅力的なキャラクターたちを通して、多くの読者をファンタジーの世界へと誘い続けています。彼の作品は、世代を超えて愛され、ファンタジー文学の金字塔として、今後もその輝きを失うことはないでしょう。

Homepage - Terry Brooks 公式ウェブサイト

もう一度検索