テレしず通りパロパロ

テレしず通り パロパロ

『テレしず通り パロパロ』は、テレビ静岡（SUT）が放送していた静岡県に特化した情報番組です。毎週土曜日の午前11:59から午後12:55まで、生放送として多くの視聴者に親しまれました。番組は主に地域の暮らし、健康、グルメ、イベントに関する情報を伝えていました。テレビ静岡は、在静民放の中でも平日夕方の生放送ワイド番組を行っていなかったため、土曜日のこの時間帯に視聴者を対象とした番組を一貫して放送していました。

番組の沿革

『テレしず通り パロパロ』は、2001年9月8日に『土曜マガジン パロパロ』というタイトルでスタートしました。当初はぜんじろう、蓮見直樹（テレビ静岡アナウンサー）、小林美幸（当時テレビ静岡アナウンサー）が司会を務め、公開放送形式で視聴者参加コーナーも設けられていました。このスタイルが視聴者との親密さを生み出した要因の一つです。

2003年4月12日にはタイトルが『テレしず通り パロパロ』に変更され、司会もぜんじろうから鈴木敏弘へと交代されるなど、番組のリニューアルが図られました。出演者は同局のアナウンサーがメインとなり、番組後期にはコメンテーターやお笑いタレントも参加するようになりました。番組は2011年3月26日に終了し、同年5月14日には新たに『まめサタ』がスタートしました。

出演者

番組の司会は鈴木敏弘が2003年から2006年まで担当し、その後小林美幸、橋口文恵、近藤英恵、平野有海、そして蓮見直樹が続いて司会を務めました。また、リポーターとしては菰田玲子や内田順子などが活躍しました。

さらに、各界から多彩なコメンテーターが参加しており、映画や環境、地域情報に関するトピックを提供していました。このような多様性が視聴者からの支持を集めていたのでしょう。

番組内コーナー

『テレしず通り パロパロ』には多様なコーナーが存在しました。たとえば「こたえて☆パッション!」では、街角でパッション屋良がアンケートや質問を行い、視聴者と直接触れ合うことを大切にしました。また、「健康お試し隊!」では健康情報を紹介し、リポーターが実際に体験することで視覚的な説得力を持たせていました。

さらに、「こだわりの逸品」では静岡県内の飲食店や食品メーカーを訪問し、自慢の逸品を紹介。地域の特色を前面に押し出す姿勢が評価されていました。特に、県内ニュースを取り上げた「どんな記事!？」というコーナーは、視聴者に地元の動向を伝える重要な役割を果たしていました。

閉じられた幕

『テレしず通り パロパロ』は、静岡県民にとって親しみのある番組として多くの記憶に残っています。地域に根ざした内容や、参加型の番組作りは、他の情報番組とは一線を画すものでした。しかし、2011年に放送を終了することになり、その後遺された空白を補う形で『まめサタ』が始まることとなりました。このように、地域に基づいた情報を発信し続けた同番組は、静岡のテレビ史に名を刻む存在となりました。

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