テレシネマ7
テレシネマ7(韓国原題:텔레시네마)は、日本と韓国が共同で制作した
映画プロジェクトです。このプロジェクトは、2007年に上海で開催された第2回東アジア脚本家カンファレンスを契機にスタートしました。発案は日本放送作家協会のメンバーによって行われ、協会の理事長である
市川森一氏と韓国KOFICEの理事長シン・ヒョンテク氏が共同企画者として名を連ねています。このプロジェクトは、日本と韓国の連携によって新しいコンテンツビジネスモデルを探求し、国境を超えた感動を伝えようとしています。
このプロジェクトでは、日本の脚本家がオリジナルの作品を執筆し、韓国の人気俳優がその作品に出演します。また、韓国の監督たちがそれぞれの作品を手掛けることで、文化の違いを生かした多彩な作品群が誕生しました。7つの作品は
2009年11月5日に韓国で初めて公開され、その後
2010年5月29日には日本でも上映されました。
作品一覧
テレシネマ7は、以下の7つの作品で構成されています。
1.
天国への郵便配達人(原題:천국의 우편배달부)
2.
トライアングル(原題:트라이앵글)
3.
石ころの夢(原題:돌멩이의 꿈)
4.
顔と心と恋の関係(原題:내 눈에 콩깍지)
5.
楽園(原題:낙원)
6.
結婚式の後で(原題:결혼식후에)
7.
19(原題:19)
各作品は異なるテーマやスタイルを持ち、観衆に多様な感情体験を提供します。
各作品のあらすじ
ハナは、故人の手紙を天国に届ける仕事をするジェジュンに出会う。彼に興味を持ったハナは手伝いを始め、優しさに引かれていく。主なキャストは、シン・ジェジュンを演じるジェジュンと、チョ・ハナを演じる
ハン・ヒョジュ。
美術品コレクターの未亡人ジヨンが、作品を狙う詐欺師サンウと、それを追う女刑事ソンヘとの騙し合いが繰り広げられる。キャストには、リュ・サンウ役のアン・ジェウクと、ジヨン役のイ・スギョンがいる。
不器用な建築家とその周囲の人々の心の葛藤を描くロマンチックなストーリーです。
美容事故による視覚異常で恋愛感情が混乱した建築家と明るい編集者との奇妙な愛の物語が展開。「イケメン」を描いたユニークな作品です。
刑務所を出たミギョンがハナ島で新しい生活を始め、彼女の人生がどう変わるのかを描いています。
大学時代の仲間たちが結婚式を通じて再会し、一緒に過去を振り返る感動的なストーリー。
三流大学生たちがひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、逃避行を強いられるサスペンス。友情や成長が描かれています。
テレビ放送
テレシネマ7の中から『楽園』『石ころの夢』『結婚式の後で』の3作品は、
2010年8月8日から
9月12日まで
テレビ朝日系列の
日曜ナイトドラマ枠で放送されました。また、2011年には『19』が特別枠で放送されています。作品には日本語訳の主音声と、原語での副音声が用意され、一部には字幕スーパーも施されています。さらに、
テレ朝チャンネルでは、ノーカット版として全7作品が放送され、多くの視聴者に届けられました。