テレビ道新6:30

テレビ道新6:30

北海道文化放送（UHB）が、平日の夕方に道内向けに放送していたローカルワイドニュース番組が『テレビ道新6:30』（てれびどうしん ろく・さん・まる）です。1979年4月2日に放送を開始し、1984年9月28日に終了するまで、およそ5年半にわたって続きました。

番組の背景と特徴

本番組は、全国ニュース番組である『FNNニュースレポート6:00』がスタートして半年後に開始された、それまでのローカルニュース『道新ニュースプリズム』の役割を引き継ぐ形で誕生しました。最大の特徴は、UHBの親会社にあたる北海道新聞社の現職記者や論説委員が、メインキャスターとして報道の最前線を担った点にあります。これにより、新聞社の持つ取材力や解説の視点が番組に反映され、道内の出来事を多角的に伝えることを目指しました。

放送時間と後継番組への移行

放送時間は、月曜日から金曜日の毎週18時30分から18時54分までの24分間でした。

番組が終了した直接的な理由は、フジテレビ系列全体の番組編成の大幅な改編でした。1984年10月1日から、全国ニュースが『FNNスーパータイム』へと刷新されたのに伴い、UHBでも全国ニュースとローカルニュースを統合した新しい1時間番組へと移行することになったためです。後継番組は、UHB独自のタイトルを冠した『FNNイブニングニュース』（後の『uhbイブニングニュース』）となりました。

オープニング演出の変遷

番組の顔とも言えるオープニング映像とテーマ曲は、放送期間中に何度か変更されています。

初代（1979年4月～）:
当初は独自のテーマ音楽を採用し、ヘリコプターからの空撮映像を背景にしたテロップアニメーションでした。画面中央にまず数字の「6」が回転しながら現れ、静止すると右から「:30」も同様に回転して表示され「6:30」が完成。その後、右から「テレビ道新」の文字がスライドインしてタイトルが完成するというものでした。

2代目:
映像は3分割構成に変更されました。画面左側には様々なニュース映像、右側にはUHB所有のヘリコプター、下部には副調整室の様子が映し出され、その上に分割された「6:30」の数字が上下に動くテロップアニメが重なるデザインでした。テーマ曲についてはこのバージョンでの言及はありませんが、初代の独自曲からの変更があった可能性が示唆されます。

3代目:
アニメーションを主体としたオープニング映像が採用されました。使用されたテーマ曲は、一つ前の2代目バージョンで使われた曲と同じものであったとされています。なお、このテーマ曲は、元々は全国ニュース『FNNニュースレポート6:30』で使われ、後に『道新ニュース』でも使用された楽曲であったことが分かっています。

歴代キャスター陣

メインキャスターは、前述の通り北海道新聞社の記者・論説委員が務めました。

北川 日出冶（きたがわ ひでや）：1979年4月2日 - 1980年10月3日。担当時は編集局総務。後に北海道新聞社の代表取締役社長、代表取締役会長を歴任しました。

富永 守雄（とみなが もりお）：1980年10月6日 - 1983年4月1日。担当時は編集委員でした。

錦織 俊一（にしきおり しゅんいち）：1983年4月4日 - 1984年9月28日。担当時は編集委員。番組終了後も、後継番組である『uhbイブニングニュース』のキャスターを引き続き担当しました。

また、番組にはサブキャスターも存在し、これらは全員がUHBのアナウンサーが担当しました。

石田 園恵
大崎 誠子
* 千葉 真鈴

『テレビ道新6:30』は、北海道新聞社との連携を特徴とするローカルニュース番組として、当時の夕方の報道において重要な役割を担いました。

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