テレポートTBS6

概要

『テレポートTBS6』は、1975年10月6日から1989年3月31日まで放送されていた、関東地方向けのローカルニュース番組です。本番組は平日夕方の時間帯に放送され、視聴者に身近な情報を届けることを目的としていました。その後、1989年4月3日から同年3月30日まで『テレポート6』としてリニューアルされ、1990年の『ニュースコープ』との統合まで続きました。

モデルとなった番組

TBSは、全国ニュース番組『JNNニュースコープ』と統合することを検討していましたが、当時のローカル局が放送していた夕方のニュース番組を手本に独自のスタイルを模索しました。その結果、TBSは関東地方のキー局として初のローカルワイドニュース番組を制作することに成功し、初回から高い視聴率を記録しました。

放送内容と特徴

「身近な情報、感じるニュース」というキャッチフレーズのもと、関東地域のニュースや全国のトピックを独自の視点で紹介しました。特にラジオの手法を活用し、専用の情報受付電話を設置して視聴者の情報を反映するなど、双方向性を大切にした取り組みが特徴的でした。

また、キャスターが自ら現場に出向いてリポートする企画も多く、速報性を重視した様々な演出が施されました。初代メインキャスターには、毎日新聞社の記者歴を持つ撫養慎平が任命され、キャスター自身が取材を行うスタイルが定着しました。

特集と受賞歴

1981年には、ベビーホテルの問題を提起する特集が評価され、いくつかの賞を受賞しました。毎日新聞が協力して制作に参加したことで、各種の解説コーナーなども視聴者に支持されました。

年末特番と継続

大晦日には『テレポート大晦日スペシャル』が放送され、その年の話題を振り返ることで視聴者に親しまれました。また、1987年秋にはキャスター交代による内容の変化や報道一辺倒の流れに進化が見られましたが、視聴者に向けた関東のニュースに関する情報提供は引き続き行われました。

結び

『テレポートTBS6』はその後も全国ニュースとのバランスを取り続け、地域密着型の特色を維持しました。放送終了後も関東地方のローカルニュースは局によって継続され、地域の特性に合わせた報道が行われています。これにより、TBSのローカルニュース番組のスタイルは多くの後続番組に影響を与えました。

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