テレンツォ

テレンツォ

テレンツォ（イタリア語: Terenzo）は、イタリア共和国、エミリア＝ロマーニャ州の西部に位置するパルマ県に属する基礎自治体、すなわちコムーネです。このコムーネの人口はおよそ1,200人であり、イタリア国内に多数存在する基礎自治体の中でも比較的小規模な部類に入ります。パルマ県という地理的位置は、イタリア北部におけるポー平原の南縁、あるいはアペニン山脈に近い丘陵地帯を示すことが一般的です。

地理

テレンツォは、地理的にいくつかの隣接するコムーネと境界を接しています。具体的には、ベルチェート（Berceto）、カレスターノ（Calestano）、フォルノーヴォ・ディ・ターロ（Fornovo di Taro）、サーラ・バガンツァ（Sala Baganza）、ソリニャーノ（Solignano）といったコムーネと隣り合っています。これらの隣接関係は、地域の交通ネットワークや歴史的な交流、さらには地域経済圏を考える上での基礎となります。

気候に関しては、テレンツォ地域はイタリアの気候分類システムにおいて「zona F」に区分されています。この分類は、暖房度日（Grado Giorno, GG）という指標を用いて定められ、テレンツォの暖房度日は3150 GGです。「zona F」はイタリアの気候区分の中でも比較的寒冷な地域に割り当てられることが多く、冬季の暖房需要が高いことを示唆しています。また、イタリアは地震が多い国であり、各地が地震リスクに基づいて分類されていますが、テレンツォはイタリアの地震リスク階級で「zona 3 (sismicità bassa)」に分類されています。これは、地震活動度が比較的低い地域であることを意味し、大規模な地震が発生する可能性やその強さが他の地域と比較して低いとされています。

行政

テレンツォのコムーネは、単一の中心集落ではなく、多数の小さな集落によって構成されており、これらは「分離集落（フラツィオーネ、frazione）」と呼ばれています。フラツィオーネは、イタリアの多くのコムーネに見られる行政上の区分で、コムーネの中心部から離れた場所に位置する居住地区を指します。テレンツォには多くの分離集落が存在し、それぞれが独自の地理的、歴史的な特徴を持つ可能性があります。テレンツォに含まれる主な分離集落は以下の通りです。

Bardone
Bocchetto
Boschi di Bardone
Campero
Cà Sana
Case Castellani
Case Cattani di Casola
Cassio
Castello
Castello di Casola
Cazzola
Cella di Palmia
Corniana
Fornace
Goiano
Lesignano Palmia
Lughero di Casola
Marzano
Ozzanello
Palmia
Puilio di Casola
Selva Castello
Selva del Bocchetto
Selva Grossa
Selva Stazione
Villa
Villa di Casola
Viola

これらの多様な分離集落が集まることで、人口約1,200人のテレンツォというコムーネが形成され、地域社会を支えています。

テレンツォは、エミリア＝ロマーニャ州パルマ県にある、人口約1,200人のコムーネとして、その地理的な位置、気候および地震リスクの分類、そして多数の分離集落から成る行政構造によって特徴づけられます。これらの要素は、この小規模なイタリアの自治体を理解する上で重要な側面となります。

もう一度検索