テンギズ・フブルーリ

テンギズ・フブルーリ(Tengiz Khubuluri、1955年5月24日 - )は、旧ソ連グルジア(現在のジョージア)出身の柔道選手です。185cmの体格を生かし、95kg級で国際的に活躍しました。

フブルーリは、1970年代後半から1980年代前半にかけて、数々の輝かしい成績を収めました。1979年の世界選手権では、ベルギーの強豪ロベルト・バンドワールとの激戦を制し、見事優勝を果たしました。この勝利は、彼のキャリアにおけるハイライトの一つと言えるでしょう。

1980年には、地元モスクワで開催されたオリンピックに出場。決勝で再びバンドワールと対戦しましたが、惜しくも敗れ、銀メダルに終わりました。しかし、母国開催のオリンピックでのメダル獲得は、彼にとって特別な意味を持つものだったはずです。

1981年の世界選手権では、フブルーリは再びその実力を証明します。決勝でバンドワールを破り、見事2連覇を達成。世界選手権2度制覇という偉業を成し遂げました。

フブルーリは世界選手権以外にも、数多くの国際大会で優秀な成績を収めています。1974年の世界ジュニア選手権重量級では3位、同年の世界学生選手権では2位に入賞。1975年のヨーロッパジュニア選手権では優勝を果たしました。また、1976年のヨーロッパ選手権でも優勝しています。

1979年はフブルーリにとって飛躍の年となりました。ソ連国際では95kg級で3位、無差別級では優勝。ヨーロッパ選手権でも優勝を飾り、プレオリンピック大会無差別でも優勝しています。そして、世界選手権での優勝へと繋がりました。

引退後も、フブルーリは柔道界に貢献しました。指導者として後進の育成に尽力し、多くの才能ある選手を育て上げました。彼の指導を受けた選手の中には、国際大会で活躍する者も現れています。

テンギズ・フブルーリは、旧ソ連柔道界を代表する名選手の一人として、その名を歴史に刻んでいます。彼の活躍は、多くの人々に感動と勇気を与え、柔道の普及と発展に大きく貢献しました。

主な戦績

1974年 - 世界ジュニア 重量級 3位
1974年 - 世界学生 2位
1975年 - ヨーロッパジュニア 優勝
1976年 - ヨーロッパ選手権 優勝
1977年 - フランス国際 3位
1979年 - ソ連国際 95kg級 3位 無差別 優勝
1979年 - ヨーロッパ選手権 優勝
1979年 - プレオリンピック大会 無差別 優勝
1979年 - 世界選手権 優勝
1980年 - モスクワオリンピック 2位
1981年 - ヨーロッパ選手権 2位
1981年 - 世界選手権 優勝
* 1982年 - ポーランド国際 優勝

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