デアンドレ・ベイカー

デアンドレ・ベイカー：波乱万丈なフットボール人生

デアンドレ・ベイカー（Deandre Baker, 1997年9月4日生まれ）は、フロリダ州マイアミ出身のアメリカンフットボール選手で、ポジションはコーナーバックです。

大学時代

ジョージア大学に進学したベイカーは、1年次の2015年に11試合に出場。2年次の2016年には、ヴァンダービルト大学戦で負傷しましたが、その後復帰。しかし、ジョージア工科大学戦でも負傷に見舞われました。

3年次の2017年には、サウスイースタン・カンファレンスのセカンドチームに選出され、その才能を開花させます。当初、彼は最終学年へ進級せずに2018年のNFLドラフトにアーリーエントリーすると報じられていましたが、最終的には大学に残ることを選択しました。

4年次の2018年、ベイカーは相手レシーバーにわずか175ヤード、QBレイティング40.2という驚異的な数字しか許さず、全米屈指のディフェンシブバックとして高く評価されるようになりました。この年、オールアメリカンに選ばれるとともに、カレッジフットボールで最も優れたディフェンシブバックに与えられるジム・ソープ賞も獲得。4年間で彼が許したタッチダウンは、わずか1回という記録が残っています。

NFL

ニューヨーク・ジャイアンツ

2019年のNFLドラフトで、ニューヨーク・ジャイアンツから1巡全体30位で指名を受け、プロ入りを果たします。ジャイアンツは彼を指名するために、2巡全体37位指名権、4巡、5巡指名権をトレードで放出したことからも、チームの期待の高さが伺えます。

ルーキーイヤーとなったこの年、ベイカーは15試合に先発出場し、61タックルを記録しました。

強盗容疑と解雇

しかし、2020年5月14日、ベイカーはシアトル・シーホークスのクイントン・ダンバーとともに、5月13日にフロリダ州ミラマーで起きたホームパーティーでのカードゲームを巡る口論の後、銃を振り回して金品を強奪したという武装強盗容疑で指名手配されるという事態に。5月16日に両選手はフロリダ州警察に出頭し、5月17日に保釈金を支払い釈放されました。ベイカーの弁護士は、事件への関与を否定する宣誓供述書があると主張しましたが、被害者の1人は、賭けトランプで2人が7万ドルを失ったと証言しています。この事件を受け、9月8日にジャイアンツはベイカーをウェーバーにかけました。

カンザスシティ・チーフス

2020年11月16日、起訴が取り下げられたことを受け、カンザスシティ・チーフスがベイカーと練習生契約を結び、再びフットボール選手としての道を歩み始めました。

デアンドレ・ベイカーのキャリアは、その才能と将来を嘱望されながらも、数々の困難に直面しています。彼の今後の活躍に注目が集まります。

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