ディアナ・トロイ

ディアナ・トロイの人物像と経歴

ディアナ・トロイ（Deanna Troi）は、人気SFシリーズ『スタートレック』に登場するキャラクターであり、特に『新スタートレック』ではレギュラーキャストとして重要な役割を果たしています。マリーナ・サーティスが演じ、日本語版では高島雅羅が声を担当しています。トロイは、ベタゾイドの母と地球人の父を持つハーフであり、この背景が彼女の特異な能力であるテレパシーに影響を与えています。

人格と能力

彼女は母親のラクサナ・トロイに由来するテレパシー能力を持っていますが、純粋なベタゾイドではないため、その力量には限界があります。それでも、トロイはUSSエンタープライズDでカウンセラーとしての役割を担い、クルーのメンタルヘルスをサポートするなど、重要な地位を築いています。彼女は涙もろく、相手に寄り添うタイプのカウンセラーですが、母親との関係がしばしば放漫で高圧的なものであったため、個人生活では悩みを抱えている一面もあります。

経歴の詳細

トロイはベタゾイド大学で心理学を学び、学生時代にはウィリアム・T・ライカーとロマンチックな関係を持ちます。お互いを「イムザディ」として強い絆で結ばれていましたが、その後破局します。しかし、二人の関係は作品を通して描かれることが多く、特にトロイのカウンセリングによってライカーが成長する様子も見られます。トロイは宇宙艦隊アカデミーを卒業し、U.S.S.ペガサスでの出来事に関してライカーをサポートし、カウンセラーとしての実績を確立していきます。

2370年には昇進試験をクリアし、中佐に昇進し、USSエンタープライズDの指揮権を持つようになります。彼女の指揮権は、艦長のピカード、副長のライカー、データ、ビバリー・クラッシャーに続く第5位です。トロイは艦の存亡に関わる危機的な状況でも自ら操縦を担うことが多く、その実力を示しています。また、ウォーフとの短いロマンスもあり、激しい関係に身を投じた際には傷だらけで艦のブリッジに現れる一話も印象的です。

私生活と友情

2375年、バクーでの事件を経て、トロイは若干の若返り効果を得ます。これによりライカーとの関係も復活し、互いの感情を再確認します。彼女は臨時艦長のエドワード・ジェリコから「制服を着るように」と求められて以来、それまではドレスがスタイルだったのが、艦隊の制服が定番によく着られるようになります。2376年になると、U.S.S.ヴォイジャーを支援するパスファインダー計画にも参加し、後輩であるレジナルド・バークレーを精神的に支えるなど、カウンセラーとして幅広く活動しています。

2379年、彼女はピカードの取り計らいでライカーと結婚し、正式にディアナ・ライカー・トロイとなります。ライカーが新艦U.S.S.タイタンの艦長として転属する際には、彼女もその艦のカウンセラーとして転任します。

シリーズ finales

2399年、トロイは引退し、準現役士官として平穏な生活を送り始めます。彼女はライカーとその娘ケストラと共に惑星ネペンテの森で暮らしており、悲劇的な過去が彼女を傷つける要因でもあります。2399年には、データの娘ソージとの再会もあり、物語に再び関与することになります。

駆け引きと葛藤の中で、2401年には可変種にさらされる中、夫ライカーと共に捕らわれ、友人のウォーフによって救出されます。また、ピカードの息子ジャックの特異なテレパシー能力を解明する過程では、彼女のカウンセリングの技術が試されます。

非公式の小説『Star Trek:TITAN』では、ライカーとの間に娘ナターシャをもうけるという設定もあり、彼女の人生は多様なエピソードによって彩られています。

トロイのキャラクターは、心の複雑さや人間関係の奥深さを象徴し、『スタートレック』シリーズの中で非常に魅力的な存在です。

もう一度検索