ディオール・フィッシャー

ディオール・フィッシャー：異色の経歴を持つバスケットボール選手

ディオール・アンソニー・ナヒーム・フィッシャー（D'or Anthony Naheem Fischer、1981年10月12日生まれ）は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のプロバスケットボール選手です。身長211cm、体重116kgという恵まれた体格を活かし、パワーフォワードとセンターのポジションをこなします。現在はBリーグの滋賀レイクスターズに所属し、その実力と経験でチームを牽引しています。

大学での成長

高校時代はバスケットボールに打ち込んでいなかったフィッシャーですが、ノースウェスタン州立大学（2000-2002年）とウェストバージニア大学（2003-2005年）で才能を開花させました。ノースウェスタン州立大学2年生時には、All-Southland Conferenceに選出され、平均9.8得点、7.2リバウンド、4.4ブロックという素晴らしい成績を残しました。特にブロック数は目覚ましく、シーズン133ブロックは国内2位の記録となりました。また、1試合で13ブロックを記録し、大学の記録を更新する活躍を見せました。

プロキャリア

2005年のNBAドラフトで指名を受けることはできませんでしたが、ポーランドのAnwil Włocławekとプロ契約を結びました。しかし、チームには短期間のみ在籍し、その後、2006年にNBA D-LeagueのRoanoke Dazzleと契約しました。2007年には、シカゴ・ブルズの一員として「Pepsi Pro Summer League」に参加するなど、NBA入りを目指し努力を続けました。

ヨーロッパでの活躍は目覚ましく、2008-09シーズンには、イスラエルの名門Maccabi Tel Avivで優勝を経験しました。2010年にはスペインのReal Madridと契約し、その後Bilbao Basketへ移籍。スペインリーグでもその実力を発揮しました。2013年には、ワシントンウィザーズと契約するも、プレシーズン中に契約解除。その後、ドイツのBrose Basketsと契約し、2013-14シーズンには、「All-Basketball Bundesliga First Team」に選出されるなど、高い評価を得ました。2014-15シーズンはロシアのUNICS Kazanでプレイし、平均13.1得点、75％のフィールドゴール成功率、5.7リバウンドを記録するなど、安定したパフォーマンスを見せました。

イスラエル代表としての道

2014年7月、イスラエルの女性と結婚し、イスラエルの市民権を取得。その後、イスラエル代表チームに加わり、国際舞台でも活躍しました。

人物

2009年には、テルアビブのクラブの外でガラス瓶で襲撃されるという事件に巻き込まれましたが、幸いにも回復し、選手として復帰を果たしました。

ディオール・フィッシャーは、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本と、様々な国でプレイしてきた経験豊富な選手です。そのプレイスタイルは、恵まれた体格を生かした力強いインサイドプレイと、高いシュート力にあります。また、豊富な経験からチームを鼓舞するリーダーシップも持ち合わせています。滋賀レイクスターズでの活躍はもちろん、今後のキャリアにも注目が集まります。

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