ディサルモニア・ムンディ

ディサルモニア・ムンディ

ディサルモニア・ムンディ（Disarmonia Mundi）は、イタリア出身のメロディックデスメタルバンドで、特異な構成とサウンドで知られています。バンドは1999年にエットレ・リゴッティを中心に結成され、様々なメンバーの変遷を経て、現在はエットレが全楽器を演奏する形を取っています。

結成と初期の活動

バンドはアヴィリアーナで結成され、当初はベニー・ビアンコ・キント（ボーカル）、シモーネ・パレルミティ（ギター）、フェデリコ・カリエーロ（ギター）、ミルコ・アンドレイス（ベース）というメンバー構成でした。2001年には1stアルバム『Nebularium』をセルフとCDマキシマムからリリースし、シーンに登場しました。しかし、アルバム制作中にフェデリコ・カリエーロが脱退し、エットレはドラムに加え、ギターやクリーンボーカルも担当しました。新たな編成で活動を続けるためにメンバーを募集するも、他のメンバーが次々と脱退し、結果的にエットレとミルコだけが残りました。

新たなメンバーと2ndアルバム

その後、クラウディオ・ラヴィナールが新しいボーカリストとして加入し、さらにはビョーン・スピード・ストリッドも参加。こうしてエットレが楽器をすべて担当し、ボーカリスト2名を含む4人体制となりました。2004年には2ndアルバム『Fragments Of D-Generation』がスカーレット・レコードからリリースされ、インターネットを通じて日本デビューも果たしました。このアルバムの成功により、バンドはライブ活動を再開し、新メンバーでのパフォーマンスを行いました。

3rdアルバムとその後

次第にメンバーが再び減少し、2006年には3rdアルバム『Mind Tricks』をリリースしました。このアルバムにはパンテラの「Mouth for War」カバーが含まれ、エットレはさらにプロデューサーとしての顔も持つようになりました。しかし、ライブ活動の形態は維持されず、僕は彼の音楽キャリアのおいて他のプロジェクトに集中せざるを得ませんでした。

復活とコンピレーション

その後の2009年、未発表音源とともに1stアルバムを再録したコンピレーションアルバム『Nebularium/the Restless Memoirs』がリリースされ、さらに4thアルバム『The Isolation Game』も同年に発表されました。プロデューサーとしても活躍したエットレは、音楽界での立ち位置を確立し続けました。

近年の活動

2011年にはスタジオジブリのトリビュートアルバム『Princess Ghibli』にも参加し、さらに翌年の続編にも貢献しました。そして2015年には5thアルバム『Cold Inferno』をリリース。このまま音楽活動が続くかと思われた矢先、以降は音沙汰がなかったものの、2025年には待望の6thアルバム『The Dormant Stranger』をリリースし、長い間の沈黙を破りました。

メンバー構成

現メンバーのエットレ・リゴッティは、ギター、ドラム、クリーンボーカル、ベース、キーボードを担当しています。クラウディオ・ラヴィナールはボーカルとして活躍中です。かつて在籍したメンバーにより、バンドの音楽性は多様性に富んでいますが、今やエットレが中心となって活動を支えています。

ディサルモニア・ムンディは、その独特なスタイルと歴史を持ちながら、未来を見据えた音楽を続けるバンドです。

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