ディスコメイトレコード

ディスコメイトレコードの概要

ディスコメイトレコード（Discomate Records）は、日本の音楽シーンで一時期活躍したレコードレーベルです。このレーベルは1972年7月に設立され、元々は株式会社東京レコードとしてスタートしました。設立に際しては、当時の株式会社東京放送（現在のTBSホールディングス）とビクター音楽産業が共同出資し、資本金は1億円でした。レーベルの運営は株式会社ディスコが行い、販売網はビクター音楽産業に委託されていました。

レーベルの変遷

初期の東京レコード時代は、主に「AMON」というメインレーベルと、アイドル系を中心とした「YAH」というサブレーベルを使用していました。1975年7月に改組が行われ、ディスコメイトレコードという新たなブランド名が誕生しました。レーベルは東京都港区に本社を構え、放送局系のレコード会社として、フジテレビ系列のキャニオン・レコードや日本テレビ系列のバップなどと並ぶ存在でした。

音楽の提供

ディスコメイトレコードは、多様な音楽ジャンルを扱いました。主にドラマやアニメの主題歌、特撮作品の音楽などが中心で、特に東京レコードからの改組時に廃盤となった音源は、原盤権を持つ日音や円谷ミュージックなどから供給されました。これにより、他社での再発売も行われました。邦楽では、八神純子、因幡晃、伊豆田洋之といったアーティストが活躍していました。一方、洋楽ではABBAやダニエル・ブーンなどの陣容も印象的でした。

事業の終了

しかし、1984年末をもってディスコメイトレコードは事業を解散し、清算へと進みました。多くの音源は、原盤権を保有または管理受託していた音楽出版社を通じて他社が再発売し、今なお音楽ファンの手元に届けられています。ただし、自社制作した一部の歌謡曲については、マスターの所在が不明なため再発行が難しい状態です。

関連情報

ディスコメイトレコードは、日本のレコード会社の多様性を象徴する存在でした。これまでに数多くのアーティストや音楽に影響を及ぼし、ジャンルを超えた楽曲は今でも多くのファンに愛されています。レーベルが持つ歴史は、音楽の進化と共に変わり続ける日本の音楽シーンの一端を示しています。

主なアーティスト

邦楽

• - 八神純子
• - 因幡晃
• - 伊豆田洋之

洋楽

• - ABBA
• - ダニエル・ブーン

このように、ディスコメイトレコードは日本の音楽シーンにおいて重要な役割を果たしていました。徐々に時間が経つにつれ、その存在感は薄れていきましたが、過去に残した音源は今でも多くの人々に親しまれています。

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