ディスメンバー

ディスメンバー (DISMEMBER)

ディスメンバーはスウェーデンのストックホルムで結成されたデスメタルバンドで、1988年から活動を開始しました。このバンドは、北欧デスメタルの代表格として知られ、特にチリチリとしたギターサウンドに定評があります。彼らの音楽は、エントゥームドなどの他のバンドと並び、スウェディッシュ・デスメタルの確立に寄与しました。バンドは2011年に解散しましたが、2019年には再結成が発表され、活動を再開しました。

音楽スタイルと影響

初期において、ディスメンバーはストックホルムのサンライト・スタジオでトマス・スコッグスベリと共に録音を行い、その結果、特徴的な高音のギターサウンドを生み出しました。彼らはデスメタルの中でも特にブルータルなスタイルを採用しつつも、独自に叙情的なメロディを加えることで、他のバンドとの差別化に成功しました。このスタイルは、北欧デスメタルの音楽性において模範とされることが多く、現在でも広く認識されています。

バンドの初期の作品にはデモ・テープ『Dismembered』や『Last Blasphemies』があり、これらは後のリリースに向けた重要な基盤となりました。1991年には1stアルバム『Like An Ever Flowing Stream』をリリースし、エントゥームドのニッケ・アンデションがゲストとして参加したことで注目を集めました。アルバムはヨーロッパツアーを通じて多くのファンを獲得し、彼らの名を広めました。

プロフィールと歴史

バンドは当初、フレッド・エストビー（ドラム）、ダーヴィド・ブロムクヴィスト（ギター）、ローベルト・セネバック（ボーカル/ベース）の3人によって結成されました。1989年にエストビーが脱退し、一時解散を余儀なくされましたが、翌年に再結成され、カーネイジのメンバーらと共に活動を再開しました。

1992年にはミニアルバム『Pieces』をリリースし、さらにツアーを重ねることで、ライブバンドとしての名声を確立しました。特に1993年の2ndアルバム『Indecent & Obscene』は、MTVの「Headbangers Ball」でのPV放送により、アメリカ市場でも知られるようになりました。

1997年には4thアルバム『Death Metal』をリリースし、このアルバムからはメロディックデスメタルの要素も取り入れたスタイルにシフトしました。以降も活動を続け、2008年には自身の名を冠したアルバムを発表し、2011年には解散を迎えました。

2019年、ディスメンバーは再結成を果たし、かつてのメンバーが集まって新たな音楽の旅を始めました。

現在のメンバーと活動

再結成時のバンドメンバーは、カーネイジやアット・ザ・ゲイツなどで活動していたマッティ・カルキ（ボーカル）、ダーヴィド・ブロムクヴィスト（リードギター）、ローベルト・セネバック（リズムギター）、リカルド・カベザ（ベース）、フレッド・エストビー（ドラム）です。これにより、ディスメンバーは初心に立ち返りながらも、新たな音楽性を模索する姿勢を見せています。

まとめ

ディスメンバーは、スウェーデンのデスメタルシーンにおいて重要な役割を果たしてきたバンドであり、その影響力は今も続いています。彼らの音楽は時代を超えて多くのファンに愛されており、再結成されることで新たな魅力を発揮しています。音楽界での彼らの功績を今後も見守りたいと思います。

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