ディズニー・ファストパス

ディズニーのファストパス：待ち時間を短縮する魔法のチケット

ディズニーパークにおけるアトラクションの待ち時間を短縮するためのシステム、それが「ファストパス」です。1999年にアメリカで導入されて以来、世界中のディズニーパークで多くの人々に利用されてきました。本稿では、ファストパスの概要、利用方法、各パークでの状況、そして歴史的な変遷について詳しく解説します。

ファストパスの仕組み

ファストパスは、アトラクション入口付近の発券機で、入場券（パスポート）を提示することで取得できる無料の優先入場券です。発券時に指定された時間に戻ってくると、通常よりも短い待ち時間でアトラクションを利用できます。対象アトラクションはパークのガイドマップに「FP」マークで表示されています。

発券機は、各アトラクションごとに設置されているのが一般的ですが、上海ディズニーランドのようにテーマランド単位で設置されている場所もあります。近年では、スマートフォンの公式アプリを使った発券も多くのパークで導入されています。

ファストパスには、いくつかの種類があります。基本的なファストパスに加え、ランダムで別のアトラクションのファストパスが発券される「サプライズ・ファストパス」、複数のアトラクションから選択できる「スイッチ・ファストパス」などが登場しています。また、ホテル宿泊者向けの特別なファストパスも提供されている場合があります。

ファストパスの利用方法

ファストパスを利用するには、まず発券機でファストパスを取得します。取得したファストパスには利用時間が記載されていますので、その時間になったら、アトラクションのファストパス専用入口に向かいます。キャストにファストパスを提示し、専用入口から入場、もしくは通常列との合流地点から少し短い列に並びます。

各ディズニーパークでの状況

ファストパスは、世界中のディズニーパークで導入されていますが、システムや利用方法はパークによって異なります。

アメリカ合衆国（ディズニーランド・リゾート、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート）： 最初に導入された場所であり、システムも長く利用されてきました。近年では、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは「ファストパス・プラス」という予約システムに移行しましたが、2021年には廃止され、「ライトニング・レーン」という有料サービスへと進化しています。ディズニーランド・リゾートでは、有料の「マックスパス」というアプリベースのシステムを導入しています。

東京ディズニーリゾート： 2000年に導入され、多くのアトラクションで利用されてきました。2019年には、アプリ対応となり、紙のファストパスは廃止されました。現在、時間指定券である「ディズニー・プレミアアクセス」が有料サービスとして提供されています。また、ファストパスは2023年7月をもって終了しました。

その他（パリ、香港、上海）： 各パークで独自のシステムを導入しており、アプリ対応や有料化など、様々な展開が見られます。

ファストパスの歴史と進化

ファストパスは、導入当初から現在まで、様々な進化を遂げてきました。初期は紙媒体のチケットでしたが、近年ではアプリ対応が主流となり、予約システムの導入や有料化も進んでいます。特に、東京ディズニーリゾートでは、ファストパスからアプリでの予約、そして有料の「ディズニー・プレミアアクセス」への移行という大きな変化がありました。

サプライズ・ファストパス

ファストパス発券時に、ごく稀に別のアトラクションのファストパスが一緒に発券されることがあります。これは「サプライズ・ファストパス」と呼ばれ、どのアトラクションで発券されるかは全く予測できません。

まとめ

ファストパスは、ディズニーパークのアトラクションを楽しむための便利なシステムです。しかし、システムは常に進化しており、各パークでの状況や利用方法は異なるため、事前に確認することが重要です。本稿が、皆様のディズニーパークでの滞在をより楽しくする一助となれば幸いです。

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