ディック・マグワイア

リチャード・ジョセフ・"ディック"・マグワイア

リチャード・ジョセフ・"ディック"・マグワイア（Richard Joseph "Dick" McGuire, 1926年1月25日 - 2010年2月3日）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身のバスケットボール選手、指導者。

選手キャリア

第二次世界大戦後、セント・ジョンズ大学でプレイした後、1949年のBAAドラフトでニューヨーク・ニックスから指名を受けNBA入り。1年目からチームの司令塔として活躍し、8.6得点5.7アシストでアシスト王を獲得。ニックスは1950-51シーズンから3年連続でファイナルに進出するも、優勝には届きませんでした。マグワイアはリーグ屈指の司令塔として、1950-51シーズンにはオールNBA2ndチームに選出、オールスターにも常連出場。31歳でデトロイト・ピストンズに移籍し、コーチ兼任としてプレイした後、引退。

NBA通算成績は11シーズンで、5,921得点、4,205アシストを記録しました。

プレースタイルと業績

マグワイアは、NBA黎明期における最も優秀なポイントガードの一人とされています。クレバーさと派手さを兼ね備えたスター選手として、大学時代から人気を集めました。「背中にも目がある」と言われるほどの意表を突いたパスを繰り出し、その優れたボールハンドリング技術から"Tricky Dick"の異名を持ちました。

主な業績は以下の通りです。

オールスターゲーム出場：1951年, 1952年, 1954年～1956年, 1958年, 1959年
オールNBA2ndチーム：1951年
アシスト王：1950年
バスケットボール殿堂入り
背番号『15』はニューヨーク・ニックスの永久欠番

引退後

コーチキャリア

1959-60シーズン途中からデトロイト・ピストンズのヘッドコーチに就任。その後、古巣のニューヨーク・ニックスのヘッドコーチも務め、チームをプレーオフに導きました。

マグワイアのコーチ通算成績は457試合197勝260敗、勝率.431でした。

スカウティング・その他

ニックスで長年に渡りスカウト職を務め、マーク・ジャクソン、ロッド・ストリックランド、デビッド・リー、ネイト・ロビンソンなどを見出しました。ニックスに約49年間関わり、その貢献は計り知れません。

NBAコーチ協会が長年NBAに貢献した人物に送られる「ディック・マグワイア賞」は、彼の名前を冠したものです。

受賞歴

マディソン・スクエア・ガーデン殿堂
セント・ジョンズ大学アスレチック殿堂
ニューヨーク市スポーツ殿堂
* ニューヨーク市バスケットボール殿堂

ディック・マグワイアは、選手、コーチ、スカウトとして、ニューヨーク・ニックスに多大な貢献をした人物として、その名が刻まれています。

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