ディファ有明

ディファ有明の歴史と文化

ディファ有明は東京都江東区有明に位置し、2000年から2018年まで営業していた格闘技専用アリーナです。このホールは「日本初の格闘技専用アリーナ」として開業し、数多くのプロレス及び総合格闘技イベントの舞台となりました。

MZA有明からディファへ

ディファ有明の前身は、1988年にオープンした「MZA有明」と呼ばれる複合イベント施設でした。この施設は、エムザグループによって改装された倉庫を利用したものであり、ライブハウスやディスコ、レストランなど多彩な施設が併設されていました。MZA有明はディスコブームの最中に多くの著名アーティストやイベントを誘致し、その歴史は輝かしいものでしたが、バブル崩壊により1991年に営業を終了しました。

ディファ有明の開業

2000年の7月、ディファ有明は全日本プロレスの興行「2000サマーアクションシリーズ」の開幕戦をもって開業しました。この新たなアリーナは、従来の後楽園ホールのキャパシティと同等の規模で設計され、あらゆるプロレスイベントを開催できる場を提供することが目指されました。その名の由来は、英語で「異なる」という意味を持つ「Differ」にあり、新しいことに挑戦する意図が込められています。

設備と機能

ディファ有明の特徴的な点は、常設の花道や数多くの女子トイレ、イベントに応じて調整可能なキャパシティでした。最小キャパシティは713席から最大1,823席まで対応可能で、多様なイベントに適応していました。会場内にはライブ用のステージも設置され、幅広い音楽イベントにも対応していましたが、初期には視認性の課題もありました。そのため、ステージ改良が行われるなどして、より良い観覧環境を提供するよう努められました。

プロレスリング・ノアとの関わり

ディファ有明の開業にあたり、プロレスリング・ノアが重要な役割を果たしました。ノアの設立に関与した仲田龍が関わったことから、2000年にはここでノアの発足記者会見が行われ、その後のイベントも多く開催されました。ノアはディファを拠点とし、ここは「ノアの聖地」とも称されました。多くのファンや関係者が集まり、ディファの名称は格闘技界で広く認知されるようになりました。

全日本プロレスとの再誕

ディファの閉館前の最後のプロレス興行は、開業時の全日本プロレスによって行われました。ディファ有明はプロレスファンにとって特別な場所となり、最終戦は多くのファンにとって感傷的なものでした。2018年6月30日に営業を終了し、長い歴史に幕を閉じました。

複合イベントとしての利用

ディファ有明は格闘技以外にも多くのイベントに利用されました。ライブハウスとしても機能し、さまざまなアーティストのライブが行われたほか、テレビ番組の収録やコスプレイベントなどにも使われました。また、特に日本テレビとの関係が強く、数多くの番組収録で利用されました。2015年には、モーニング娘。の卒業ライブが行われるなど、幅広い世代に親しまれる場所となっていました。

跡地の利用

ディファ有明の閉館後、跡地は東武鉄道によって「東武有明フィールド」と名付けられ、再活用されている情報もあります。これにより、新たな利用形態が模索され、地域の発展が期待されています。

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ディファ有明は、格闘技や多様なイベントの場として無くてはならない存在であり、その記憶は多くのファンの心に刻まれています。

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