ディミトリ・バスク

ディミトリ・ダヴィッド・バスク

ディミトリ・ダヴィッド・バスク（Dimitri David Bascou）は、1987年7月20日生まれで、フランスのマルティニーク州ショルシェール出身の陸上選手です。彼の専門は主にハードル競技で、特に110mハードルにおいて素晴らしい成績を残しています。バスクは、2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックにおいて、銅メダルを獲得したことで国際的に名を馳せました。彼の自己ベスト記録は110mハードルで13秒12、また60mハードルでは7秒41を誇り、特に60mハードルの記録は室内フランス記録でもあります。

経歴

バスクはそのキャリアの中で数多くの注目すべき成績を上げてきました。2015年8月には、北京で行われた世界選手権の男子110mハードル予選で13秒29を記録し、自己ベストに迫る好タイムで通過しました。準決勝でも自己ベストとなる13秒16をマークし、彼はオリンピック及び世界選手権の両方で初めて決勝に進出しました。決勝では13秒17という素晴らしいタイムを記録しましたが、わずか0.13秒の差でメダルを逃し、5位に終わりました。

2016年2月には、ISTAF室内ミーティングで60mハードルを7秒41で完走し、ラッジ・ドゥクレが保持していた室内フランス記録を11年ぶりに更新しました。この成功を受け、同年3月にポートランドで開催された世界室内選手権において、彼は再び期待を寄せられました。ハムストリングの痛みにより一時は不安要素があったものの、彼は見事決勝へ進出し、最終的に7秒48で3位となり、自身初の世界大会メダルを手に入れました。

7月にはアムステルダムで行われたヨーロッパ選手権にて、男子110mハードル決勝を13秒25で制し、国際的なタイトルを獲得しました。続く8月、リオデジャネイロオリンピックにて彼は110mハードル予選を13秒31で突破し、準決勝も13秒23で通過しました。決勝ではオマール・マクレオドとオルランド・オルテガに続く13秒24で銅メダルを獲得し、フランス陸上競技史に新たな名を刻みました。バスクは、1972年のミュンヘンオリンピックで銀メダル、1976年のモントリオールで金メダルを獲得したギー・ドルーに次ぐ、40年ぶりのフランス人メダリストとなりました。

家族背景

ディミトリ・バスクは陸上の名門家系に生まれ育ちました。彼の従兄弟には、1997年アテネ世界選手権男子400mハードル金メダリストのステファン・ディアガナや、2003年パリ世界選手権男子400m銀メダリストのマルク・ラキーユがいます。彼の血筋にある陸上競技への熱意と才能は、彼自身の競技者としての成功をさらに際立たせています。

自己ベスト

バスクの自己ベストの中には、競技時の風速（m/s）が記載されています。記録の隣にある「+」は追い風、「-」は向かい風を示しており、これにより競技環境の影響も考慮されています。彼の努力と才能による成果は、いずれの記録にも表れています。

主要成績

ディミトリ・バスクは、数々の大会で素晴らしい成績を収めており、そのキャリアのさらなる発展が期待されています。彼の競技者としての道のりには、多くの挑戦と栄光が詰まっています。

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