ディープ・ソウル

ディープ・ソウルとは

ディープ・ソウルは、アメリカの黒人音楽であるソウル・ミュージックの中でも、特に南部地域を中心に発展した音楽ジャンルです。ブルースやゴスペルの要素を強く取り入れた、感情豊かで深みのある音楽性が特徴です。一部では、カントリー音楽からの影響も指摘されています。

ソウル評論家の鈴木啓志氏によると、ディープ・ソウルという言葉はイギリスで生まれたとされています。しかし、その音楽的ルーツはアメリカ南部に深く根ざしています。

ディープ・ソウルの拠点

ディープ・ソウルの主要な拠点は、テネシー州のメンフィスとアラバマ州のマッスル・ショールズでした。これらの地域からは、数多くの才能あるミュージシャンや名盤が生まれました。日本でも、黒人音楽の熱心なファンを中心に「ディープ・ソウル」という言葉が浸透しています。

この音楽用語は、南部出身だけでなく、北部で育ったシンガー（ウィルソン・ピケットなど）も含め、ゴスペルやブルースの雰囲気を強く感じさせるソウル・ミュージック全般を指すことがあります。

代表的なレーベル

ディープ・ソウルを代表するレーベルとしては、以下のものが挙げられます。

スタックス・レコード
ゴールド・ワックス・レコード
ハイ・レコード
フェイム

これらのレーベルは、数々の名盤を世に送り出し、ディープ・ソウルの発展に大きく貢献しました。

代表的なディープ・ソウル・シンガー

（詳細なシンガー名は省略）

リズム・セクション

ブッカー・T&ザ・MG's
スティーヴ・クロッパー– guitar
ドナルド・ダック・ダン – bass
アル・ジャクソン – drums
ブッカー・T・ジョーンズ – organ/piano
アイザック・ヘイズ – piano/organ
ザ・メンフィス・ホーンズ
ウェイン・ジャクソン – trumpet
アンドリュー・ラブ – saxophone
マッスル・ショールズ・リズム・セクション
スプーナー・オールダム – organ,piano
ロジャー・ホーキンス – drums

作曲家

アイザック・ヘイズ
デヴィッド・ポーター
スティーヴ・クロッパー
ダン・ペン
スプーナー・オールダム
ホーマー・バンクス
チップス・モーマン
J. ブラックフット (John Colbert）
エディ・フロイド

関連性のある音楽ジャンル

ソウル・ミュージック
R&B
ブルース
ゴスペル音楽
ファンク
カントリー・ミュージック

参考資料

R&Bソウルの世界：鈴木啓志（ミュージック・マガジン社）
USブラック・ディスク・ガイド（ブルース・インターアクションズ）
ブラック・ミュージック名盤入門：桜井ユタカ、鈴木啓志（宝島社）
SOUL CITY USA：鈴木啓志
ゴースト・ミュージシャン：鈴木啓志
魂の行方：ピーター・バラカン

外部リンク

All Music Guide to R&B
SouthernSoulRnB.com
Getbluesinfo.com
Resurrection of Soul
CarolinaSoul.Org
Soul Blues Music Website
Southern Soul Top 40 Albums + Top 25 Southern Soul Singles

もう一度検索