デイビス・ロメロ

デイビス・ロメロ（Davis Javier Romero, 1983年3月30日 - ）は、パナマ共和国コクレ県出身のプロ野球選手です。ポジションは投手で、左投左打。トロント・ブルージェイズでメジャーデビューを果たしました。

プロ入りとマイナーリーグ時代

1999年7月、アマチュアFAとしてトロント・ブルージェイズに入団。2000年と2001年は、ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ（DSL）のDSLブルージェイズでプレーしました。2002年に渡米し、ルーキー級、ショートシーズンA級、A級と順調に昇格を重ね、2005年にはA+級に到達しました。

メジャーリーグデビューとその後

2006年、ロメロは大きな飛躍を遂げます。開幕前の3月には、第1回WBCのパナマ代表に選出され、国際舞台を経験。シーズンでは、AA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツで6勝5敗、防御率2.93の好成績を収め、6月にAAA級シラキュース・スカイチーフスに昇格しました。AAA級でも4勝4敗の成績を残し、同年8月16日に念願のメジャーデビューを果たしました。9月20日のニューヨーク・ヤンキース戦では、5度目の登板でメジャー初勝利を記録しました。この年は7試合に登板し、メジャーリーガーとしての第一歩を踏み出しました。

しかし、2007年は故障に悩まされ、4月から9月まで故障者リスト入り。メジャー・マイナーともに登板機会を得られませんでした。その後、メジャーに復帰することは叶わず、2009年11月9日にブルージェイズからFAとなりました。

パナマ代表としての活躍

ブルージェイズ退団後は、母国パナマで国家代表として現役を続けました。2010年と2017年の中央アメリカ競技大会、2017年の第18回ボリバリアンゲームズ、2020年と2021年のカリビアンシリーズなど、数々の国際大会に出場し、パナマ野球界に貢献しました。2023年にもWBCパナマ代表に選出されています。

選手としての特徴

ロメロは、左腕から繰り出される多彩な変化球と、緩急を織り交ぜた投球術が持ち味です。制球力も高く、安定した投球で試合を作ることができました。

背番号

50 （2006年）

代表歴

2006 ワールド・ベースボール・クラシック・パナマ代表
* 2023 ワールド・ベースボール・クラシック・パナマ代表

デイビス・ロメロは、メジャーリーグでの活躍は短期間でしたが、パナマ代表として長年にわたり国際舞台で活躍し、母国の野球界に貢献した選手として記憶されるでしょう。

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