デイモン・スタウダマイアー

デイモン・スタウダマイアーの人物紹介

デイモン・スタウダマイアー（Damon Lamon Stoudamire、1973年9月3日生まれ）は、アメリカ合衆国のバスケットボール選手であり、NBAで13年のキャリアを持つポイントガードです。彼はオレゴン州ポートランドで育ち、178 cmの身長と78 kgの体重を持っていました。彼の家族には、元NBA選手のサリム・スタウダマイアーやヒューストン・ロケッツに所属していたテレンス・ジョーンズがいて、彼らは従兄弟関係にあたります。

生い立ち

スタウダマイアーは、両親が未婚の状態で誕生し、その後は父方の祖母の家で育てられました。彼の祖母はスタウダマイアーが高校生のときに亡くなり、彼はその記念として彼女の名前と住所をタトゥーとして体に刻みました。彼の父ウィリーは、デーモンが7歳のときにミルウォーキーに移り、そこで叔父たちが父親代わりとなって彼を育てました。特に、叔父のチャールズがバスケットボールのコーチを務め、叔父のアンソニーはフットボールのコーチとして彼の成長を支えました。

ウッドロー・ウィルソン高校に進学したデイモンは、その学校をオレゴン州トップのバスケットボールチームにすることに貢献し、彼が在籍中に74勝4敗という記録を残しました。彼個人としても、26.1得点、9.2アシストのアベレージを記録し、2度のオレゴン州年間最優秀選手に選ばれる栄誉を手にしました。

大学時代

デイモンはアリゾナ大学に進学し、そこでのプレーも注目されました。大学2年目からは3年連続でオールPac-10チームに選出され、特に94-95シーズンには平均22.8得点、7.3アシストを記録しました。チームは1993年と1994年にPac-10タイトルを獲得し、1994年にはNCAAトーナメントも制覇しています。彼の大学通算成績は1800得点、600アシスト、400リバウンドに達し、Pac-10出身の選手としては驚異的な数値でした。

NBA時代

スタウダマイアーは1995年のNBAドラフトでトロント・ラプターズに指名されました。その時、彼はドラフト全体7位での指名を受けるという快挙を成し遂げ、これは6フィート以下の選手としては最高位の指名でした。ルーキーシーズンでは、身長178 cmというやや小柄な体格を武器に驚異的なスピードを活かし、平均19.0得点、9.3アシストという数字を記録し、NBA史上最も身長の低い新人王として名を馳せました。

その後、スタウダマイアーはポートランド・トレイルブレイザーズにトレードされ、そこで7シーズンを過ごしました。彼は5回のプレーオフ出場と2度のカンファレンスファイナル進出を経験しましたが、チームの成績は低迷し、彼自身のスタッツも減少しました。最終的に彼はメンフィス・グリズリーズへ移籍しましたが、膝の大怪我が影響し、キャリアの終盤には苦しい時期を迎えました。

現役引退後

スタウダマイアーは現役引退後、コーチングに携わり、ライス大学やメンフィス・グリズリーズのアシスタントコーチとして活躍しました。さらに、アリゾナ大学やメンフィス大学など、複数の大学でコーチングスタッフを務め、その後パシフィック大学のヘッドコーチに就任し、2023年にはジョージア工科大学のヘッドコーチ職に指名されています。彼のバスケットボールに対する情熱は、選手から指導者へと引き継がれていき、多くの将来のスター選手たちを育成する役割を果たしています。

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