デイヴ・アブラジーズ

デヴィッド・アブラジーズ：パール・ジャムを支えたドラマーの軌跡

デヴィッド・ジェームス・アブラジーズ（David James Abbruzzese）は、1968年5月17日生まれのアメリカ合衆国のミュージシャン、ソングライターです。彼は、1991年から1994年まで、ロックバンド、パール・ジャムのドラマーとしてその名を刻みました。

生い立ちと音楽への目覚め

アブラジーズはコネチカット州のスタンフォードで生まれ、テキサス州のメスキートで育ちました。幼少期から音楽に親しみ、ドラム演奏を始めた彼は、高校を中退後、音楽活動に専念することを決意します。様々なバンドでプレイすることで、その才能を磨いていきました。

パール・ジャムへの加入と脱退

1991年、アブラジーズは人生を大きく変える出来事に遭遇します。それは、パール・ジャムを脱退した友人のドラマー、マット・チェンバレンからの電話でした。チェンバレンは、アブラジーズにパール・ジャムへの加入を依頼したのです。自身の音楽的嗜好とパール・ジャムのメンバーの音楽的嗜好には、大きな隔たりがありました。しかし、アブラジーズはバンドへの加入を決意し、同年8月には加入後初の公演を行いました。その後、彼はデビューアルバム『Ten』のサポートツアーにも帯同し、バンドの成功に貢献しました。アブラジーズは、アルバム『Vs.』、『バイタロジー』のレコーディングにも参加しましたが、1994年8月、他のメンバーとの対立によりバンドを脱退することになりました。

パール・ジャム脱退後の活動

1997年、アブラジーズは新バンド、Green Romance Orchestraを結成し、アルバム『Play Parts I & V』をリリースしました。同年には、ガンズ・アンド・ローゼズのアルバム『チャイニーズ・デモクラシー』のセッションにも参加しましたが、残念ながらアブラジーズの演奏パートは収録されませんでした。その後、彼はHairy Apes BMXに参加し、2000年のアルバム『Out Demons』では、演奏の他にプロデュース、ミキシングも担当しました。現在は、The IMFのメンバーとして活動を続けています。

デヴィッド・アブラジーズは、その才能と情熱で、音楽界に足跡を残し続けています。彼の今後の活躍に、ますます期待が高まります。

もう一度検索