デイ・オブ・ザ・テンタクル

マニアック・マンション: デイ・オブ・ザ・テンタクル

『マニアック・マンション: デイ・オブ・ザ・テンタクル』（Maniac Mansion: Day of the Tentacle）は、1993年に米国でリリースされたパソコン向けのアドベンチャーゲームです。本作は1987年に発売された前作『マニアックマンション』の続編であり、前作から引き続き登場するキャラクターたちが新たな冒険を繰り広げます。

ゲームの概要

本作は、SCUMMゲームエンジンを使用した視点の異なるアドベンチャーゲームで、3人のプレーヤーキャラクターを交代しながら協力してゲームを進行します。プレイヤーは、過去・現代・未来の3つの時間軸でそれぞれのキャラクターを操作し、歴史を改変することで問題解決を図ります。また、元々フロッピーディスク版が登場した本作は、その後トーキー仕様に変更され、声優によるセリフ回しが新たに加わりました。

ストーリー

物語は、バーナードたちがフレッド博士の屋敷「マニアックマンション」から友人のサンディを救出してから数年後に展開します。廃液を飲んだ紫色の触手生物、パープルテンタクルが突然変異し、天才的な頭脳を持つようになります。彼は世界征服を企て、サンディの件で親しくなったグリーンテンタクルが危機に陥ると、再びバーナードたちに助けを求めます。

助けを求めた後、バーナードはタイムマシンを使って前日に戻り、廃液の排出を止める計画を立てます。しかし、タイムトラベル中にマシンの部品が壊れ、ラバーンとホギーはそれぞれ未来と過去のマニアックマンションに飛ばされます。残ったバーナードは彼らと協力し、現代でタイムマシンの修理に努め、パープルテンタクルの野望を阻止するために戦います。

ゲームプレイの特徴

本作においてプレイヤーは画面の上部のメインスクリーンを通じてキャラクターの動きを確認しながら、下部には命令コマンド一覧やアイテム一覧が表示されます。コマンドは「Give（渡す）」「Open（開ける）」「Close（閉じる）」など、計9種類が用意されています。これらのコマンドを選択し、プレイヤーキャラクターに指示を出すことで、様々なアクションを実行することが可能です。

ゲーム内では、各時代での行動が他の時代に影響を与える仕組みがあり、たとえば未来のラバーンが行動できない状態から、過去での行動を通じて解決策を見出すことが重要なポイントとなります。また、特定のアイテムを流すことで、異なる時代のキャラクター同士にアイテムを届けることもできるなど、戦略的な思考が求められる要素も取り入れられています。

登場キャラクター

• - バーナード(Bernard): オタクの男性で、主に現代で行動します。彼のファミリーネームはバーヌーリ（Bernoulli）です。
• - ラバーン(Laverne): バーナードのルームメイトで、解剖実習を控えた二年生の女性です。未来で主要キャラクターとして登場します。
• - ホギー(Hoagie): もう一人のルームメイトで、200年前のアメリカ植民地時代に行動します。
• - フレッド博士(Dr. Fred Edison): 前作にも登場したマッドサイエンティストで、夢遊病に苦しみながら行動します。
• - エドナ(Nurse Edna Edison): フレッド博士の妻で、屋敷の監視役として登場します。
• - エド(Weird Ed Edison): フレッド・エドナの息子。前作より性格が陰気になってきています。
• - グリーンテンタクル(Green Tentacle): 前作からのキャラクターで、バーナードの友人です。
• - パープルテンタクル(Purple Tentacle): 世界征服を企む主要な敵キャラクターです。

対応機種とバージョン

本作は元々DOS版として登場し、後にMacintosh版やリマスター版が在庫として販売されました。リマスター版は高解像度グラフィックに改善され、さまざまなプラットフォームでのプレイが可能です。また、オリジナル版はオープンソースのScummVM上でプレイできるため、幅広いデバイスで楽しむことができます。

結論

『マニアック・マンション: デイ・オブ・ザ・テンタクル』は、独自のタイムトラベルの要素とユーモラスなストーリー展開で多くのファンに愛され続けているゲームです。多彩なキャラクターや策略的なゲームプレイは、プレイヤーに新たな冒険を提供しています。

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