デキシード・ザ・エモンズ

デキシード・ザ・エモンズ (DEXIED THE EMONS)

デキシード・ザ・エモンズは、1990年に千葉県市川市本八幡で結成された日本のロックバンドです。バンド名はディキシーランド・ジャズに「溺死」の言葉をかけ、土左衛門（溺死体）を連想させるユーモアが込められています。略称は「デキシー」や「デキシ」などが用いられていました。

バンドの歩み

結成後、バンドは地元の路上やライブハウスを中心に活動を展開。その後、東京・新宿のライブハウスJAMを中心に活動を広げ、1994年には1stアルバム「アルバムNo.1」をOZ DISCからリリースしました。1996年には3rdアルバム「SOMETHING Dew」がアルファレコードを通じてメジャー流通に乗り、注目を集めました。

独自の音楽性と熱いライブパフォーマンスで人気を博しましたが、2006年に惜しまれつつも解散。同年10月28日に日比谷野外音楽堂で行われたライブを最後に、16年間の活動に終止符を打ちました。

しかし、2014年2月22日にはKOGA Records20周年記念イベントで一夜限りの再結成ライブを実施。その後も「絶賛解散中」と称しながら、年に数回のペースでライブを行っていましたが、2023年9月3日、新宿red cloth20周年ワンマンライブにて「解散中」の状態を終了し、正式に活動を再開しました。この再開時には、解散中からサポートとしてベースを担当していた藤岡戸一郎が正式メンバーとして紹介されました。

音楽性と特徴

デキシード・ザ・エモンズの音楽性は、1950年代から1970年代にかけてのブルース、R&B、ソウル、リバプールサウンド、モッズ、ガレージロック、グラムロックといった洋楽に加え、GS（グループ・サウンズ）や歌謡曲などの邦楽を独自に消化した、他に類を見ないものでした。また、彼らのライブパフォーマンスは、観客を巻き込む熱量が特徴でした。

レコーディングへのこだわりも特筆すべき点です。真空管機材を使用したり、5thアルバム「Berry,Berry Bo,hho」ではThe Kinksが1970年代から所有するスタジオでミキシングを行うなど、音質にも徹底的にこだわっていました。

メンバー

アベ・ジュリー: ボーカル&ギター。本名：阿部 智康。沢田研二の愛称「ジュリー」が名前の由来。THE YELLOW DOGS、ソトル・ソチャード、電化アベジュリー等でも活動。
ハッチー・ブラックボウモア: ドラムス&コーラス。本名：八馬 義弘。ショボーレ3、Yaung Skins、ハウリンハチマ、ハッチハッチェル、ハッチェル特急楽団、ハッチハッチェルバンド等を経て、現在はハッチハッチェルオーケストラで活動。ドラムプレイはキース・ムーンの影響を受けています。
藤岡 戸一朗: ベース＆コーラス。

旧メンバー

プーヤン: ベース&コーラス。
センパイ: ベース&コーラス。
マー坊: ベース&コーラス。
* 塩原 周: ベース&コーラス。

ディスコグラフィー

(シングル、アルバム、映像作品、参加作品のリストは省略)

主なライブ

(1996年から2006年までの主なライブのリストは省略)

影響と評価

デキシード・ザ・エモンズは、その独特な音楽性とライブパフォーマンスで、多くのファンを魅了しました。解散後もその影響力は衰えることなく、再評価の声が高まっています。2023年の活動再開は、多くのファンにとって待望のニュースとなりました。

彼らの音楽は、単なる懐古趣味ではなく、過去の音楽遺産を現代に蘇らせ、新たな価値を創造する試みとして評価されています。また、メンバーそれぞれの個性的なキャラクターも、バンドの魅力の一つとなっています。

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