デジタル放送推進協会

一般社団法人デジタル放送推進協会（新Dpa）

一般社団法人デジタル放送推進協会、通称「新Dpa」は、2007年4月1日に成立した法人です。この団体は、旧地上デジタル放送推進協会（D-pa）と旧BSデジタル放送推進協会（BPA）が統合されて誕生しました。新Dpaの主な目的は、地上波と衛星波によるデジタルテレビジョン放送の普及を促進することと、アナログテレビジョン放送の終了に関する周知を徹底することです。

デジタル放送の歴史

日本では1998年にCS放送がアナログからデジタルに移行し、それに続いて2000年12月にはBS系衛星放送、2003年には地上波放送が開始されました。それぞれの放送方式は開始時期が異なっていたため、デジタル放送の普及活動もそれぞれの波別に行われてきました。このため、地上波では全都道府県で放送を始めるために3年の時間を要し、各地域での活動を支援するために、地上デジタル放送推進協会が32設立されていました。

2006年12月に全都道府県で地上デジタルテレビジョン放送がスタートしたことで、後の活動はアナログ放送の終了に伴う告知へと移り変わりました。この新たなステージに向けて、旧D-paとBPAの統合が進められ、2007年2月に合意が成立、同年4月には新Dpaが設立されました。なお、BPAは法律上の存在として存続し、エンジニアリングサービスの維持に関する必要があるためです。地域地上デジタル放送推進協会は、新Dpaの傘下に置かれることになりました。

次世代放送とその影響

新Dpaは、2016年2月に臨時総会を開催し、次世代放送推進フォーラム（NexTV-F）との合併を承認しました。この合併により、2016年4月1日には放送サービス高度化推進協会（A-PAB）が新たに発足しました。新Dpaの役割は、デジタル放送の推進を統括することから、今後の放送環境の進化に寄与することが期待されています。

デジタルテレビの普及支援

新Dpaは、2011年のアナログ放送完全終了後にも、デジタル放送を視聴できない households の支援に焦点を当てています。2015年には衛星波を利用した対策事業を実施し、視聴機会を提供しました。このように、新Dpaはデジタル放送環境を改善し、全国民が最新の放送サービスを享受できるよう努めています。

エンジニアリングサービスの提供

さらに、新DpaはBS15chの2スロットを使い、テレビ受像機やDVDレコーダー、ブルーレイレコーダーのソフトウェアアップデートを配信するエンジニアリングサービスも実施しています。これにより、機器の性能向上や新機能の追加が可能になり、視聴者にとって便利な環境が整備されています。

結論

一般社団法人デジタル放送推進協会（新Dpa）は、日本におけるデジタルテレビの普及とアナログ放送の終了を円滑に進めるための重要な役割を担っており、放送業界全体の進化に寄与している団体です。

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