デススマイルズII 魔界のメリークリスマス

デススマイルズII 魔界のメリークリスマス

『デススマイルズII 魔界のメリークリスマス』は、株式会社ケイブが開発した横スクロールシューティングゲームであり、2009年5月にアーケード版がリリースされ、その後2010年にXbox 360版が登場しました。本作は、前作『デススマイルズ』の続編として発表され、AOUショーでの参考展示を経て、製品化へと至りました。グラフィックは漫画家の井上淳哉が手がけ、ビジュアル面でも高い評価を受けました。

ゲームの基本情報

プレイヤーキャラクターには若干の変更が加えられ、前作に登場した「フォレット」と「ローザ」は外され、新キャラクターの「スーピィ」と「レイ」が追加されました。ゲームシステムには、プレイヤー間での財産共有を可能にする「レベニューシェア方式」も取り入れられましたが、運営上の問題により、初期の段階で停止されました。

Xbox 360版が発表される際には、グラフィックがHD化され、旧キャラクターの復活や新たなモードも追加されることが告知され、多くのファンの期待を集めました。2021年には、シティコネクションによって『デススマイルズ I・II』が発売され、アーケードと家庭用の両方が収録されることとなりました。

ストーリーの舞台

物語は異なる世界「ジルバラード」で展開します。この世界でのクリスマスの日、ディオール家の四人の娘たちがある大事件に巻き込まれることになります。彼女たちは、現世に帰るための扉を前にしながらも、この地に留まることを決意します。その一か月後、寒さが募る中、ディオール家の三女ウィンディアは、道端で飢えに苦しむ少女スーピィを見つけ、彼女を自宅に連れ帰りますが、悪化した状況により、ディオール家は重傷を負います。

イベントの背後には、ディオール家に恨みを抱く怪人「サタンクロウズ」の存在があり、彼が「願いの音符」を奪い去ることで、事態はさらに深刻化します。その後、スーピィがエンジェルとして覚醒したことで、ディオール家の四姉妹はサタンクロウズを追うことが決定し、物語は新たな局面を迎えます。

登場キャラクター

本作には多彩なキャラクターが登場します。姉妹の中での中心的存在は、長女のローザであり、責任感と面倒見の良さが際立っています。ウィンディアは泣き虫な性格で、スーピィを助けようと奮闘します。レイはスーピィの実兄で、彼女の後を追ってこの世界にやってきます。これらのキャラクターたちはそれぞれ異なる背景を持ちながら、物語の展開に大きく関わります。

ゲームシステム

ゲームは、アーケード版及びXbox 360版で異なるシステムが導入されています。プレイヤーは8方向にキャラクターを動かし、攻撃することができます。アイテムを収集することで、パワーアップやボム発射などの機能が利用可能になります。また、結界という新たな攻撃方法が追加され、これにより画面奥の敵を攻撃することができるようになりました。

ステージ構成

プレイヤーはステージ選択機能を利用して、進む面を自由に選ぶことができます。XBOX 360版の『IIX』では、さらに2つのステージが追加され、レベル選択も可能となっています。アーケード版とは異なる構造を持ちながらも、バランスの取れたゲーム体験が提供されています。

まとめ

『デススマイルズII 魔界のメリークリスマス』は、魅力的なキャラクターと深い物語が織り交ぜられたシューティングゲームであり、プレイヤーには多様な楽しみ方が用意されています。制作陣のこだわりが詰まった本作は、ファンにとって忘れられない体験を提供することでしょう。

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