デスティニーズ・チャイルド

デスティニーズ・チャイルド：R&B界の伝説的グループ

デスティニーズ・チャイルド（Destiny's Child）は、1990年代後半から2000年代にかけて世界的な人気を博した、アメリカ出身のR&B音楽グループです。ビヨンセ・ノウルズ、ケリー・ローランドといったスターを輩出し、3000万枚を超えるアルバムセールスを記録するなど、音楽史に名を刻む存在となりました。日本においては「デスチャ」の愛称で親しまれています。

グループの結成と初期の活動

グループは、ビヨンセとラターヴィア・ロバートソンが1990年に結成したのが始まりです。その後、ケリー・ローランド、ラトーヤ・ラケットが加入し、4人組カルテットとして活動を開始しました。初期の頃は、地元ヒューストンを中心に、地道な活動を重ねていました。1992年には、CBSのテレビ番組「スター・サーチ」に出演するも、満足のいく結果は得られませんでした。しかし、ビヨンセの父マシュー・ノールズがマネージャーに就任し、グループ名を「デスティニーズ・チャイルド」と改名。本格的な活動がスタートします。

デビューと成功

1997年、映画『メン・イン・ブラック』のサウンドトラックに楽曲「キリング・タイム」を提供し、注目を集めます。1998年には、デビューシングル「ノー、ノー、ノー パート2」が全米チャートで3位、R&Bチャートで1位を獲得する大ヒット。同年には、デビューアルバム『デスティニーズ・チャイルド』をリリースし、ゴールド・アルバムに選ばれるなど、着実に人気を獲得していきます。

1999年には、2ndアルバム『ライティングズ・オン・ザ・ウォール』を発表。「ビルズ・ビルズ・ビルズ」「バガブー」などのヒット曲を連発し、アルバムは全米で700万枚、世界で1000万枚を売り上げる大成功を収めます。しかし、この頃からメンバー間の不和が表面化し、ラターヴィアとラトーヤがグループを脱退する事態となります。

メンバーチェンジとさらなる飛躍

2000年、ミシェル・ウィリアムズとファラ・フランクリンが新メンバーとして加入しますが、ファラは短期間で解雇され、以降はビヨンセ、ケリー、ミシェルの3人体制で活動することになります。2001年には、映画『チャーリーズ・エンジェル』の主題歌「インディペンデント・ウーマン」が全米ビルボード・チャートで11週連続1位を記録する大ヒット。同年には、3rdアルバム『サヴァイヴァー』をリリースし、グループ初の全米1位を獲得。世界14か国でも1位となるなど、名実ともにトップグループの仲間入りを果たします。

ソロ活動とグループの解散、そして再結成

2001年末にクリスマスアルバムをリリース後、グループは活動を休止し、メンバーはそれぞれのソロ活動に専念します。2004年には、4thアルバム『デスティニー・フルフィルド』を発表し、再びグループとしての活動を再開しますが、2005年に解散を発表。人気絶頂の中、惜しまれつつもその活動に終止符を打ちました。

解散後も、メンバーはそれぞれのソロ活動で成功を収めていますが、2006年のNBAオールスターゲームや、2013年のスーパーボウルハーフタイムショーなどで、1日限定の再結成を果たしています。2019年には、2020年に再結成しツアーや新曲を出す方向で計画が進んでいることがアナウンスされましたが、実現には至っていません。

ディスコグラフィ

デスティニーズ・チャイルド - Destiny's Child （1998年）
ライティングズ・オン・ザ・ウォール - The Writings On The Wall （1999年）
サヴァイヴァー - Survivor （2001年）
デスティニー・フルフィルド - Destiny Fulfilled （2004年）

社会貢献

デスティニーズ・チャイルドは、慈善活動にも熱心に取り組み、ドナルド・[[マクドナルド・ハウス]]財団などへの寄付や、ハリケーン・カトリーナの被害者支援などを行ってきました。

デスティニーズ・チャイルドは、その音楽性と社会貢献活動を通じて、多くの人々に影響を与え続けています。彼女たちの残した功績は、R&B音楽史において永遠に語り継がれることでしょう。

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