デスフォレスト 恐怖の森

デスフォレスト 恐怖の森シリーズ

『デスフォレスト 恐怖の森』は、フリーゲーム制作者Kazzが手がけたホラーゲーム『DeathForest〜森からの脱出〜』を基にした日本の映画シリーズです。2014年の第1作公開を皮切りに、2016年までに計5作品が製作されました。

シリーズ概要

このシリーズの根幹にあるのは、予測不能な場所に出没する巨大な顔を持つ異形の存在による恐怖です。物語は基本的に独立していますが、シリーズを通して登場する謎の老婆や、怪物の正体を追う内田一輝といったキャラクターが、作品世界に連続性をもたらしています。

ゲーム原作という特性を活かしつつ、都市伝説的な不気味さや、逃げ場のない空間での閉塞感を強調した描写が特徴です。監督は作品によって異なり、主演には若手俳優やアイドルなどが起用されています。

各作品のあらすじ

第1作『デスフォレスト 恐怖の森』

2014年12月20日公開。一見正隆が監督・脚本を務めました。

季節外れのキャンプを終え、近道を選んで森に入った一台の車が故障し立ち往生します。途方に暮れる乗員たちの前に現れたのは、何かに怯えきった様子の男。彼の異常な態度に不安が募る中、血に染まった異形の存在が出現し、彼らは絶望的な恐怖に直面します。

第2作『デスフォレスト 恐怖の森2』

2015年3月21日公開。前作に続き一見正隆が監督を務め、グラビアアイドルの倉持由香が主演しました。

演劇部員たちが合宿のため、森の麓にある取り壊し予定の旧校舎を訪れます。合宿初日に紹介された問題児の新入部員が姿を消し、日が暮れて校舎に異様な雰囲気が漂い始めます。やがて職員室前で彼らが目にしたのは、ナイフを手にした新入部員と傍らの死体、そして忌まわしき巨大な顔の怪物でした。

第3作『デスフォレスト 恐怖の森3』

2015年12月12日公開。監督は鳥居康剛、主演は宇野愛海が務めました。

義父からの暴力から逃れるため、家出を計画する少女・真由。東京の叔父を頼ろうと深夜バスに乗ろうとしますが、不気味な老婆に阻まれ、人気のない峠を歩いて越えることになります。一方、巨大な顔の怪物の謎を追っていた真由の叔父・一輝は、姪の家出を知り捜索を開始。山道で発見された真由の携帯に残されていたのは、恐るべき怪物の姿でした。

第4作『デスフォレスト 恐怖の森4』

2016年4月23日公開。監督は前作に続き鳥居康剛、主演は冨田樹梨亜が映画初主演を務めました。

多大な犠牲を払いながらも怪物を退けた内田でしたが、共闘した理解者・畠山を失います。畠山は娘・沙織に茶色い封筒を託していましたが、この世にいないはずの畠山から沙織に「封筒を届けてほしい」というメールが届きます。畠山に会おうとする沙織を内田は引き止めようとしますが叶わず、指定された廃墟にたどり着いた沙織が見たのは、不気味な老婆や異形の者たち、そして再び姿を現した巨大な顔の怪物でした。

第5作『デスフォレスト 恐怖の森5』

2016年9月3日公開。福田陽平と田中佑和が共同監督を務め、藤本結衣が映画初主演を飾りました。

日常と非日常が交錯する渋谷のスクランブル交差点で、突如逃げ惑う人々。近年、巨大な顔の怪物の目撃情報がインターネット上で飛び交い、目撃者は消滅するという都市伝説が囁かれていました。そして、現実に目撃情報と失踪事件が相次ぎ始めます。怪物の真相に迫りながらも追う気力を失っていた内田は、集団失踪事件の重要参考人として警察から追われる身となってしまいます。

ソフト化

各作品はDVDとして発売されており、第1作から第3作を収録したDVD-BOXもリリースされています。

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